TL125の年式・モデルの区別 (1973〜1982年)


(1)フレームナンバー

●BIALS(バイアルス)● 日本のみでの愛称で海外では単に「TL125」

【TL125(K0)】
1973年1月30日発売 TL125-1000003〜1011429(現在確認できている車両番号)約12,000台の生産であったと思われる。
    ※K0を( )で括ったのは,最初期モデルは正しくは“K0”は付かない。他年式モデルと区別できるように,K1の前ということで“K0”とした為。

【TL125K1】
1974年発売。 TL125-1100001〜1110300 北米(アメリカ・カナダ)のみで販売され,日本国内販売は行われていないモデル。

【TL125K2】
1974年8月1日発売。 TL125-1200001〜1209504(現在確認できている車両番号)約10,000台の生産であったと思われる。北米(アメリカ・カナダ)では1975年に販売される。

【TL125s】
1975年7月発売。 TL125s-1000017〜1023050(1016872〜1023050はスパークアレスター付き) 北米では76年〜78年に,ヨーロッパ・オセアニアでは78年に販売され,国内では78年3月頃まで販売されていた。



●ihatove(イーハトーブ)● バイアルスの復刻版

【TL125sB】
1981年4月23日発売。 JD03-1000011〜約10,000台程生産されたが,1982年6月にはカタログ落ち。


(2)エンジン系
エンジンナンバーは,フレームナンバーに“E”の1文字が加わる。

   例)・TL125E-1000003 ・JD03E-1000011,など
     ※現在では,フレームナンバーとエンジンナンバーは一致しているが,70年代前半は少々ナンバーが前後することはよくあった。

・排 気 量…TL125(K0)・TL125(K1)・TL125(K20)は,122ccでシリンダーヘッドが一体型。
         TL125sとTL125sBは,124ccでシリンダーヘッドが分割型。

・点火方式…バイアルスはポイント点火。
         イーハトーブはCDI点火。

・排 気 管…エンジンから出てすぐのカーブが,バイアルスでは丸みがあり,イーハトーブはU字型。

・サイレンサー…おむすびマフラーの更に後ろにサブマフラーが装備されたものがある。
           バイアルスでは,TL125sの一部(中期以降)にスパークアレスターが装備された。形状は,イーハトーブに比べて細身で,先端に向かってテーパー状に細くなっている。
           イーハトーブは,全車に太めの円筒形のものが,消音効果を高めるための装備された。
             ※スパークアレスターは,元々,北米用レギュレーションに合わせて付けられた機能で,マフラーから出る可能性の有る火粉や炎から山火事を防ぐ為のもの。 

・キックアーム…TL125(K0)・TL125(K1)は,足を掛ける部分にゴムカバーが付く。
           TL125K2・TL125s・TL125sBは,全てゴムなしの湾曲した形状でメッキが施されている。


(3)フレーム・シャーシ系
・塗 装 色…TL125(K0)は,フレームパイプの色がダークグレーメタリック。
         ※車体が軽く見えるようにグレー系にしたというのが真相。
      TL125(K1)・TL125(K2)・TL125sは,ブラック。
         ※製造効率化・コスト節減の為に,他車と同一の黒になった。
      TL125sBは,クラウドシルバーメタリック。

・リヤショック上部取付部分形状…バイアルスは,包み込む様にポケットを伏せたような形状。
                      イーハトーブは,ネジ穴を切られた円棒が付いている。

・タンク後部取付部分形状…バイアルスは,2本の爪が出ている。
                   イーハトーブはネジ穴を切られた円棒が立っている。

・シート後のU字フレーム…バイアルスは何も付いていない。
                  イーハトーブは,ツールバックを付ける為のステーが溶接されている。

・フロントフォーク…TL125(K0)・(K1)は,トップボルト部にスプリング強度のアジャスト用のデベソのような ボルトがが付いている。          
             TL1251(K2)・TL125sは,トップはボルトではなくゴムのキャップ。
             TL125sBは,セミエアサスの為,トップボルト部に空気バルブが付いている。 

・リヤショック…バイアルスは,同じピッチで巻かれたメッキ仕上げの細めのスプリングが装着されている。また,ダンパー本体を下にして装着。
          イーハトーブは,ブラックコーティングのピッチの異なる太めのスプリングを装備。ダンパー本体は上に,ロッドを下向きに装着。上下を間違えて装着すると,ダンパーが効かず跳ねてしまう。


(4)外装系
・フューエルタンクの後部取付形状…バイアルスは大小3枚爪が出ている。
                        イーハトーブは丸穴の空いたステーが付いている。

・フューエルタンクの塗装色…TL125(K0)は,タヒチアンレッド・キャンディーサファイアブルー・パイング リーンの3色(輸出は赤のみ)
                   TL125K1は,キャンディーサファイアブルー
                   TL125K2は,タヒチアンレッド・パイングリーンの2色(輸出はレッドのみ)
                   TL125sは,マリアナブルーメタリック・シャイニーオレンジ(輸出はオレンジのみ)
                   TL125sBは,濃いブルーのステッカーでデザインがバイアルスとは全く異なる。

・サイドカバーのエンブレム…バイアルスの国内向けは“BIALS”,輸出向けは“TL125”
                   TL125(K0)は,タヒチアンレッド・キャンディーサファイアブルー・パイングリーンのソリッド色3種(輸出は赤のみ)
                   TL125K1は,キャンディーサファイアブルーのソリッド色タイプ
                   TL125K2は,イエロー〜タヒチアンレッド・イエロー〜パイングリーンのグラデーション2種(輸出は前者のみ)
                   TL125sは,マリアナブルーメタリック・シャイニーオレンジのメタリック色とソリッド色2種(輸出はオレンジのみ)
                   TL125sBは,1色のみ

・前後フェンダー … TL125(K0)・K1は,フェンダーの縁取りがない。
              TL125K2・TL125s・TL125sBは,フェンダーに縁取りがある。

・テールレンズ … バイアルスは,サイドにリフレクターが付いている。
             イーハトーブはリフレクターなし。
               ※同様に,バイアルスのみフロントのリフレクターがヘッドライト下に付く。

・シートの模様 … バイアルスは,5本の縦縞がある。(注:TL50のシートには,7本の縦縞がある)
             イーハトーブは,10本の横縞。