三十年ぶりの再会 今度はS型

今回自らのサイトにバイクのページを加えたのは,オークションで見つけたバイアルスを購入したからだ。初めはオークションでプラモデルのバイクカテゴリーを見ていたのだが,うちの奥様が「プラモデルなんか見てないで本物のバイクのとこを見ればいいのに」って言う言葉にそそのかされ,金もないのに清水の舞台から足を踏み外してしまった。

本当は「K0」か「K2」で,この位のオリジナル性と程度の良いものがあれば良かったのだけど,難しそうなので決断した。このページを作った時点ではまだ手元にバイアルスは届いていないが,書類などは届いており,元オーナーさんとメールの代打さんとは幾度か楽しいやりとりをメールでさせてもらっている。

購入:2006.12.27(到着は10日位後)


●バイアルス TL125(TL125S)●
発売:1975年7月
フレームナンバー:TL125S-1000017〜
カラー:マリアナブルーメタリック、シャイニーオレンジ(2色)

■全長1,995×全幅840×全高1,095mm,ホイールベース1,280mm,最低地上高220mm,車両重量98kg,最小回転半径1.5m,登坂能力約34度,舵取り角度左右61度 

■空冷4ストローク単気筒OHC2バルブ,総排気量124cc,ボア56.5×ストローク49.5mm,圧縮比8.0,最高出力8.0PS/8,000rpm,最大トルク0.83kg-m/4,000rpm,キャブレターPW20,クラッチ形式湿式多板コイルスプリング,変速機形式常時噛合式5速リターン 

■フレーム形式セミダブルクレードル,キャスター角61°30′,トレール105mm,タイヤサイズ前2.75-21 4PR,後4.00-18 4PR,ブレーキ形式前後機械式リーディングトレーリング,燃料タンク容量4.5L,燃費55km/l(50km/h定地)

■ボア56.5mm×ストローク49.5mm,総排気量124ccの新型エンジンを搭載(Kシリーズのワンピースヘッドに変わりツーピースヘッドを採用)。最高出力は8.0PS/8,000rpm,最大トルク0.83kg-m/4,000rpmと変わらず。

■ミッションのギア比は3速のみを下げる。ハンドル切れ角を50°から61°に変更。K2同様にキックアームのラバーはない。前後フェンダーにはリブのついたポリプロピレン製を採用。燃料タンクの容量表示は4.5L(実際には5.5L位入る?)。これ以降も細かな仕様変更が行われており、海外仕様と同様のスパークアレスターが装備,エアクリーナーボックスの形状変更,リアブレーキドラムのトルクロッドがユニクロメッキに変更など,特にアナウンスなしにパーツ改良が行われている。


バイアルス・イーハトーブの年式の区別はココをクリック





奥様は自分もリアシートに乗りたいと思っての提言だったのだろう。しかし,バイアルスにはリアシートはない。落札後に「えー!なんで乗れないの,駄目じゃぁん」と言われた。そうなのである。乗れないのである。駄目じゃぁん!でもこれは俺のせいではない。2台ある車が2台とも二人乗りであるのも,バイクが一人乗りであるのも俺のせいじゃなぁ〜い...かぁ?





ついでに陸送について

今回陸送屋を探すにつけて3軒程に目星をつけたが,「高栄運輸」は高かったのでやめた。勿論,配達地域の得意・不得意があるので一概には言えないが。電話口でのおねぇさんの応対は悪くはなかった。

もう1軒の「バイク○○○○」は電話口のおばんが態度でかくて,ふてぶてしい口調で,いかにも嫌々仕事をしてるってーのが丸出しで正月そうそう気分が悪かった。営業妨害になると悪いので「ポーター」の部分は伏字にしておいたが,本当に営業を妨害しているのはあの電話番のおばんなんだが。この商売競争の激しい今時でもあんな商売やってるところがあるんだなぁと呆れたさぁ。


で,「サンライズ・トランスポート」に電話すると,大変丁寧な応対で気持ち良く話しが出来て,おまけに料金も高栄より3割以上安かった。また,今回は引き取りの翌日に配達出来るとのことで,ここに頼むことにした。

今回に限らずしばしば思うことだが,本当に電話番はよく人選した方がいいな。会社の顔だからな。





Sがうちにやって来た


年末年始の休みも明けて,我が家にバイアルスがやって来た。現車の確認なしに1枚だけの写真で購入を決定したが,期待に答えるだけの状態であった。



30年という時の流れはゴム部を中心に劣化が見られるが,走行距離が1000km台ということで,全体的にはかなりコンディションは良い。






エンジン回りは走行距離の短さが幸いしてか,大変綺麗である。もともとシルバーで塗装されていたと記憶しているが,シリンダーフィンやヘッドなど白錆どころかシミすらない。クランクケース側面の靴が当たる部分は再塗装の可能性もあるが,下地の荒れは殆どなく,やはり綺麗だ。エキパイも再塗装されていそうだが,錆によるあばた後も殆どなく,ツルツルしているのには驚く。マフラーは更に綺麗な状態だ。






リアサスはメッキのはがれもなく,スプリングの内側に薄い錆色が見られるが,表面は荒れていないのでバフ掛け程度でピカピカになりそうだ。オイル漏れの後も抜けもないようである。サイドカバーは足でのこすれも殆どないが,なぜか片側のエンブレムシールがない。先日オークションで同色のシールを入手したので,近々貼り付けようと思っている。シートは新品同様だ。






タンクは残念ながら,若干の傷と錆のリペイント跡が見られる。こちらは根本的に解決するには全体をリペイントするしかないが,今のところそこまでのダメージだとは感じない。内部も問題になるような錆は見られない。






チェーンとリアスプロケットは磨耗が殆どなく,チェーンの錆もない。スプロケは表面の亜鉛メッキ(?)にあれが出ているが茶錆はないハブ(ブレーキドラム)には表面のはがれと白錆の跡があるが,これは,以前持っていたK-0でも経験したもので,どうやら仕上げ自体が錆びやすいようだ。NITTOのタイヤが懐かしい。






前輪のハブ(ブレーキドラム)も後輪と同様の状態だ。ハブの錆は機能には影響はないが,やはり見た目が嫌なので磨き上げる必要がありそうだ。前後輪共にスポークとリムには一切錆はない。






この車体で最も問題なのはフロントフォーク回りだ。インナーチューブには軽度ではあるが複数のハゲによる錆がゴマ状に見られる。殆どがストロークより上なので,すぐにシールが破れることはなさそうだが,タンクとならんでバイクの顔だと思っているので,いずれはシール交換と共に再メッキを考えている。また,ゴムのダストカバーは結構朽ちてきていて是非交換したいものだ。まだ入手出来るか心配だ。






ライトやウインカーの鉄やプラメッキ部には全くダメージはない。相変わらずの頼りないウインカーとライトは,彼らなりに頑張って点滅している。ホーンは言うまでもないと思う。これぞバイアルス。