続々・バイアルスは21世紀を走るのだろうか


2016.1.7

1972Km




タイヤが到着した。右が元々ついていたニットーのタイヤ。

ニットーなので発売当時のものかと思っていたが,タイヤを調べてみると1998年の生産だった。それでもほぼ20年になる。山は角も含めて新同状態だが,固くなってグリップに問題がある。左側は今回入れるつもりのIRC(井上ゴム)のオン・オフ両用パターンの「GPー210」。前後共に5千円程度と安い。井上ゴムはバイク用のタイヤ・チューブしか作ってないのでブリジストンやヨコハマなどのメーカー程知られてないが,かなり以前からある日本のメーカーで,トライアルタイヤでは評価が非常に高いらしい。


経年20年のタイヤは大変なことになっていた。フロントは悪戦苦闘の結果,なんとかタイヤのミミを落とせたが,リアは固着が酷く,耳の上で飛び回ろうと,木材をあてがってハンマーで叩こうが,一向に耳が落ちない。ビートストッパーが後輪には2個付いているのも手強い理由だ。上の写真がビートストッパー。トライアル車の場合,超低圧で岩越えなどを行う際に,タイヤとリムがスリップしないように装備されているもので,中に硬いゴムが付いていて,タイヤの耳をリムに押し付けて固定する役目がある。フロント側は1個のみ。


で,リアはどうやっても耳が落ちず,体力切れになって来たので,最後に手段に出た。のこぎりで切った。初めは金鋸で切っていたが時間が掛かる。上の方はゴムとナイロンだけなので,合板を切る大きなのこぎりに変えてリム付近まで2箇所を切断。ここまではサッサと進む。問題はリム内部に嵌っている部分だ。この手のタイヤはWO(ワイヤードオン)と呼ばれるもので,耳の部分に数本のピアノ線(鋼鉄線)が埋め込まれている。それを切断しないと外れない。このタイヤには0.5mm位のものが10本程入っていた。リムに気をつけながら,ディスク・サンダーで左右2箇所を切断する。完全に切り離しても固着していて他の部分がスコッとは落ちてこないのが凄い。ベリっと残りの部分を剥いでようやく外せた。


上の写真はフロントリムだが,リヤはもっと酷い固着跡があった。まるでゴムの表面が,ボンドG17が完全に乾燥したような状態になり,溶着したようにこびり付いていた。こんなのは見たことがない。折角なので,真鍮の柔らかいワイヤーブラシでリムのこびりつきを取り去り,後は組み付けになる。まぁ,組み付けにも時間が掛かった。筋力がかなり低下しているので,なんとも大変だった。特にリアーは径が小さい上(18インチなので標準的サイズだが),例のビートストッパーが2個ついているので手強い。専用のワックス(石鹸?)はないので,CRC系の潤滑剤をたっぷり吹いて,2本のタイヤレバー(これも愛用の40年物)を使って,再度の悪戦苦闘の結果,なんとか終了。このタイヤは方向性があるので,何度も確認して組み付けた。後で「あれっぇ〜〜!?」じゃぁ,目も当てられないからな。


パターンとしてはキャラメルがこのバイクには似合うのは言うまでもないが,実用性を考えて,このパターンのタイヤしにた。どんな感じになるかも試してみたかったしな。オンロードを多目に走り,そのまま林道程度のオフロードならこなせるというのがメーカーのフレコミだ。最近のちょっとした流行りらしいが,確かに高速を走って(バイアルスは走れないが)山に行くオフローダーには,このパターンのタイヤの方が実用性が高いと思われる。

明日,天気が良ければ走ってみたい。一皮むけるまでは本来の性能は発揮出来ないだろうが,楽しみだ。今回は折角の機会なので,チューブも同社のものに交換した。各1500円程度。リムストラップは付属しているのかと思い注文しなかったら,付いていなかったので,それのみ古いものを再利用した。大きなダメージはなさそうだったので問題ないだろう。


タイヤのインプレッション。まあ数十キロ走っただけだが,新しいゴムというだけで安定性が全く違う。雨の日は走らないのでパターン自体の水切り性能は殆ど関係はないが,やはりキャラメルと比較して圧倒的に接地面が大きいのがオンロードでの安定性に寄与していると思われる。直進でもイビツサはないし,コーナーでも安定している。同じ型番のタイヤではあってもフロントはグリップ性能を重視し,柔から目のコンパウンドを使用したラウンドタイプ,リヤは耐摩耗性を重視ししたやや硬めのコンパウンドを使用したセンターフラットの形状になっている。高回転エンジンなのでエンジン音の方が遥かに大きいのだが,それでもキャラメルタイヤの走行ノイズより,ロードタイプに近いこのタイヤの方が静粛性が高いように感じた。ということで性能と価格に関しては全く不満がないが,ただ,どう見ても,このバイクには似合わない。バイアルスのカッコ良さが半減することも間違いない。

あと残るのはフロントフォークの交換だ。全とっかえなので待っているフォークのインナーパイプ径がバイアルス用なら,大した苦労なく交換出来るだろう。K・S・イーハトーブとはインナーパイプの径が31Φで同じらしく,その後のタンク形状が変わったTLからは33Φになっているらしい。




2016.3.4

2086Km



なんとなくエアフィルターをチェックしてみたくなった。するとよくあるポロポロ状態に成りかけていたので,早速ヤフオク探すと700円で見つかった。

注文と同時に分解を始めるが,フレームにパーツが干渉して一筋縄では行かない。ボックス本体を固定しているボルト2本を抜き,前側の1本を緩め,ボックス本体を少し逃がしてなんとか分解完了。内部の仕切りのシールが傷んでいたので,密な隙間テープに置き換えた。翌々日には届いたので,フィルタースポンジも嵌めこんで再組み立て。これも干渉部がうざいが問題なく完了。ネットと言うは実に便利で有り難い。

タンクを外したついでに,燃料を一度抜いて燃料コックを圧縮エアーで掃除しておいた。タンク内部には錆は見えないが,先日,燃料切れの挙動があったので念の為。本当はコックを外して確認・掃除した方が良いに決まっているが,面倒なので省略w


これもついでだが,スパーク・プラグも確認の為外す。元々付いていたのはNGKの「DPR8EA-9」(上写真)であるが純正指定品ではない。当時の指定品は現行品ではないようで,「D8EA」(下写真)が使われているようだ。

前者と後者の違いは,前者にはノイズ防止の抵抗が入っていて,電極が外側電極の厚さ分位飛び出している点である。末尾の9は電極ギャップ(0.9mm?)らしい。 写真でも判るように殆ど長さは変わらないので,このエンジンの場合にはピストンヘッドが当たる心配はなく,代用品として問題ない。18ミリのソケット・レンチは百均で買ったものしかないが,頻繁に使うものではないので充分だろう。両方のプラグの新品を購入しておいた。どちらも300円前後。焼け具合は8番でちょうど良いようだ。今回は,「D8EA」を取り付けたが,カッパーグリスを薄く塗っておいた。

プラグの劣化は殆どないので交換の効果を体感することはないだろうが,エアクリーナーの方は,やや目詰まりと劣化があったので多少元気になるかも知れない。