複葉機

複葉機
●　複葉機　●
日本では複葉機というのは結構人気がない。また，１／７２の飛行機もあまり人気がない。極々一部の熱狂者は存在するが，飛行機好きでも複葉機にはあまり興味のある人はいないようだ。こと模型に至っては，張線作業が敬遠されるのか否か，また，国産のキットは昔から殆どなく，それもファンが少ない理由かも知れない。単に格好が受けないのかも知れない。

東欧のキットが安価に手に入る今，少しはファンが増えているのだろうか，いや増えないな。東欧のキットは入荷数が少なく，一度切れるとそれっきりになることが殆どだ。かといって，目玉の飛び出るような金を叩いて古いレア物を買い，大事に肥やしにしていると，まるで地震のごとく，忘れた頃に，なんの前触れもなく，それは突如としてやってくる。そう，新金型のキットが。それもぐ～っとグレードアップし，かつ，大変お安く出てきたりするのだ。

そんな中にあっても，欧州（イギリス・ポーランド・ウクライナなど）のガレージキットに近いレジンモデルには大変マニアックな珍機が少なくなく，やはりコアな複葉機ファンの真髄は１／７２のレジンキットにとどめさす。

レジンキットでも出来は様々で，チェコ製よりもポーランド製の方がメーカー問わず，表面の処理や造形，更には材質自体が良いように思う。超マイナーでありつつも，形状が非常に目を曳く機体のキットを１／７２ならではの比較的安い価格で販売してくれるのは大変有難いが，なかなか完成を見なず，棚にどんどん溜まっていくのが実態ではあるのだが。

40年前に一般の模型屋でも売られていたのがレベルの1/72シリーズで，有名どころは結構網羅されていて，当時すべて作って並べた覚えがある。ということは子供のころからこの渋い（？）複葉機が好きだったのだ。つまり，私は若くしていぶし銀の味を持つ男だったのだ。いまは，錆びだらけのただのおっさんになってしまった。はぁ～ゎ．．．