Hannover CL.II
● ハノーファーCL.2 Hannover CL.II ●
実機について
かつては鉄道車両関係の製造を行っていたハノーファー社は当初はアビアテックやルンプラー,ハルバーシュタットの機体をライセンス製造していたが,1916年になると,自社でオリジナルな機体の設計・製造を開始する。CL.2は,1.6mm厚の合板モノコック構造の胴体を持つ機体で(後にドープ張りのリネンで更に補強された),何よりも水平尾翼も複葉である点で非常に珍しい。双発機などでは2枚の垂直尾翼を持つ機体は当時でも珍しくはなかったが,水平尾翼となると他の例はすぐには思い浮かばない。また,エンジンはアーグス社の180馬力水冷直列6気筒を搭載した機体は,軽量で強度も高く高速,かつ低く取り付けられた上翼はパイロットの視界を確保するのに有効であった。英国でもソッピース・ドルフィンがこのタイプの上翼を有する。

当時のドイツ機は,単座戦闘機が【D】のイニシャルで分類されており,複座機は【C】のイニシャルを持つ。この【CL】というのは,【C】タイプを軽量コンパクト化した機体に与えられるイニシャルで,この時期になると,高性能カメラや無線装置を装備し,哨戒や偵察用に,また時に地上攻撃用の軽爆としても使われた。初めて前線配備されたのが1917年の8月であった。より軽量化され強度をましたダイムラー・メルセデスのD.IIIaエンジンが望まれたが,それがかなったのは1917年に入ってからで,以降CL.IIIへと進化する。


・全長:7.8m
・翼幅:11.95m
・最大重量:1155kg
・エンジン:アーグス(Argus)As.III水冷180hp
・武装:Spandau 7.92mm LMG08または08/15×1,Parabellum 7.92mm LMG14または14/15×1,爆装50kg以上
・上昇限度:5,000m
・最高速:155km/h
・生産数:646機(III&IIIa 707機)1917年8月から1918年半ばまで製造


キットについて
ウイングナット・ウイングズ

相変わらずのWNWのキット品質である。火器類など各キット共通のランナーがいろいろと入っている。デカールは相変わらずのオーバーサイズだが,諸問題は許容範囲だ。99ドルという価格はこの円安ではちょっときつい。


制作について  (制作2014年穀雨)
こちらの胴体はローゼンジをぼかしたような迷彩に仕上げた。ただし,尾翼部は細かいローゼンジを保持しているのでなんとなく面倒。かつ境界部が難しい。胴体はプライウッドということで,やや艶を残して仕上げたせいで,写真では光ってしまって撮りにくい。

また,1作目のCL.IIに次いで,この機体にも例のスポークホイールを取り付けてみた。数がないので片輪のみ。ただケチった訳ではなく,布カバーを掛けた状態と比較出来るように敢えて片輪にしたというのが本当のところだが。ホイールの完成度が高いのでキットがビシッと締まる。悪くない。ただ,そのままでは取り付けが出来ないので,真鍮線をシャフトにした。それはいいとしても,外側(シャフトエンド)の太さが細すぎるので,本来の径のシャフトとしてセンターキャップのようなものを取り付けたが,これがかなり面倒だった。


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