● LVG C.VI  ●
実機について
Luft Verkehrs Gesellschaft(航空運輸会社)製の複座哨戒機で,LVG C.V の後継機として軽量化・高性能化されて登場,1918年初めにプロトタイプがテスト飛行をしてから1919年初めまでに約1,000機が製造された。

この機体は,上昇率・速度・運動性などで優れた性能を発揮した結果,1次大戦後も他の国の空軍や民間機として採用された。装備していた火器類は上のユンカースJ.Iと同じものであった。後部銃座(架)部分も共通のものだったようだ。


主な緒元
・全長:7.5m
・翼幅:13.00m
・最大重量:1,340kg
・エンジン:ベンツ Bz.IV 200馬力 6気筒液冷エンジン
・武装:可動式(後方)7.92 mm パラベルム MG14 1門(前方固定式 7.92 mm LMG08/15 2門)
・最高速:165km/h
・実用上昇限度: 6,000m


キットについて
ウイングナット・ウイングズ 1/32


制作について  (制作2010年処暑)
1918年, 識別番号:12

ベンツ Bz.IV エンジンは上記のプッシュ・ロッドなしのシリンダー部品を使い,ひと手間掛けてロッド12本をはめ込み,更にプラグコード,コードカバーを追加した。他にもエキパイなどの穴開けは行っている。

この機体のエンジン以外の見せ場である後部席回転機銃はキットのものをそのまま使った。前部のシュパンダウ銃も後部のパラペルム銃もキットにはエッチングは付属していない。今回別売りのエッチングパーツの入手が間に合わなかった。やはり出来ればエッチングの放熱板を使いたい。

今回はカラーリングが楽しみだ。WWI機の一番と思えるローゼンジー翼と木製胴体だからだ。木目の再現の為に,実際の木を使った作例が,複葉機や艦船の甲板に見られるが,あれはどうかと思う。プラスティックが木に見えるように塗装するのが楽しいのだと思うのだが。

今回もメーターと小さな文字のステンシル以外はデカールは使っていない。質感が違ってしまうので,ステンシル類も手描きしたいところだが,完成度(解像度?)を考えやめておいた。

ローゼンジー用のマスキングを作るのに数日掛かったが,塗った時点で若干の版ずれが出た面があった。ただ,実機を見ると,それぞれの六角形の縁にはベース色の隙間が見られるようなので,まんざら失敗ということではないかも知れない。下地のプラスティックの質(モールド)にもよるが,ややつや消しが強めの塗料を薄めに塗っていくのがファブリック感が出ていいようだ。

木目の書き込みには色々と方法がある。48スケールなどで古くから行われているのは筆で太めの線を書き込んでいく方法。これもそれなりの味があって悪くはない。実際にはスケール的にはありえない太さになるのだが。次に,ドライブラシで木目を入れていく方法。そして,このキットのインストラクションにもヒントとして書かれているスポンジを使った方法。スポンジを使った場合には油絵具を使うことになる。

私は2番目のドライブラシを使うことが殆どで,たまに筆で書き込みをやる。塗装にはミスターカラーのアクリル塗料しか使わない。エナメルラッカーや油絵具など,アクリルと異なる塗料を併用するのは好きではないので,ジオラマ中で汚しが必要な場合以外は文字や絵の描き込みのときもアクリル一本だ。デカール押さえに水性のクリアー塗料は使うことがあるが。よってメーカー推奨の方法は当然使えない。

今回は塗装の順番をうっかり誤ってしまい,余計な手間が掛かってしまった。張線の部分でも先に張っておくべきところを張り忘れて大変な手間になってしまった。完成が近づいてくるとついつい先を急いでしまい,こういうことになる。急がば回れとはよく言ったものだ。

ギャラリー1
ギャラリー2
ギャラリー3
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