Rumpler C.IV
● ルンプラーC.4後期型  Rumpler C.IV late ●
実機について
1915年に最初期型の「C.I(150-160hpエンジン)」の開発が成功裏に終わったが,複座の大型機にも関わらず,当時,空の連合軍を怯えさせたあの伝説的単座戦闘機であるフォッカーE3の速度を凌ぐ俊足を誇った。翌1916年には200hpのエンジンを搭載した「C.III」に発展し,その年の内にこの「C.IV」に至る。

「ルンプラーC.4(Rumpler C.IV)」は,その俊足と長航続距離,高高度飛行性能を備えており,低リスクで敵陣深くまで侵攻することが出来た。その特徴を生かし,カメラや無線装置と言った,当時では先端の機器を装備し,敵陣偵察や見方の地上砲の着弾位置観測の任務を担い,時には軽爆しても利用された,デュアルパーパス機である。

この「C.IV」には前期型と後期型がある。胴体の軽量化のせいで,前線部隊による過酷な運用下では,後部の強度不足から損傷が発生していた。そこで支柱を重いが丈夫な材質のものに交換したり,リネンの一部を合板に置き換えることで補強が施された。それがこの後期型と称される機体である。

また,後期型では,前期型にあった小さなとがったスピナーは撤去されて,同時に空力特性の見直しにより,速力が10-15km/h増している。更に重いエルロンの操作を容易にする為に,前期型ではスティックタイプだった操縦桿は,飛行艇で良く採用されていた丸ハンドル形に変更されている。これらの改良は,新造機だけでなく,前期型の機体にも施されていった。


・全長:8.2m (前期型8.4m)
・翼幅:12.66m
・最大重量:1630kg
・エンジン:ダイムラー・メルセデスD.IVa水冷260hp
・武装:Spandau 7.92mm LMG08または08/15×1,Parabellum 7.92mm LMG14または14/15×1,爆装50kg以上
・上昇限度:7,000m以上
・航続距離:450km(2時間45分)
・最高速:175km/h
・生産数:2200機(全タイプ)1916年9月から終戦まで製造



キットについて
ウイングナット・ウイングズ

ウイングナットのキットはここでも何度も書いているし,巷でも同じ評価だが,その出来栄えは素晴らしい。が,しかし,確かに最初期のシリーズ,例えばアルバトロスやRAF SE5やAEG C6,もう少し後までは申し分なかったが,新しいシリーズになると,その品質に若干の変化が見られるようになった。これはあくまで私感・主観の類であるが。

例えば,いわゆる「ヒケ」が時折見られるようになった点。パーツのパーティングラインのズレ。空冷エンジンがカウリングに干渉する(これは組付けの下手さかもしれないが)点。「バリ」がわずかだが見られるパーツも出て来た点,であ。

これはあくまでも初期のキットと比較した印象であり,「酷いキット」になったという意味ではない。だが,「高額=高品位=作りやすさ」を売りにして始まったキットメーカーなので,その点は死守する必要があるだろう。特に100円という円安になった今,当初シリーズが発売されていた頃の80円と比較するとその「高嶺の花」感が増しているのだから。

品質低下の原因はよくわからないが,推測するに,ピーター・ジャクソンの新シリーズ三部作映画があまり評判がよくない(実際に観たがあまりパッとしなかった)ので赤字となり,ウイングナットへの開発資金も出なくなったのか。その結果,3Dデザイナー(元々1回採用の請負)の質を落としたり,インジェクション会社(元々中国)の質を落としたとか。きっとその辺りだろう。

インジェクションに関しては,中国のコスト高や仕事のルーズさもあるので,今後は金型も自社生産しているタミヤを利用することになるのかも知れない。今春のタミヤ工場視察がその一環と邪推しているのだが。そうなれば,インジェクションの質は元に戻るに違いない。「タミヤ=ウイングナット」ブランドになったりするかもな。勿論,CAD・CAMでの製造だし,今話題の3Dプリンターが本当の意味での実用化に至れば,コストダウンも叶うかもしれない。


制作について  (制作2013年処暑)


エンジンカウルは,支柱を挟んで左右各2枚ずつの分割なので,今回は脱着が出来る。が,基本的にエンジンを鑑賞するのが目的で作りこんでいるので,嵌めることはないだろう。

この機体は,上翼がかなり前方にスタガーしているのと,後部座席に回転銃座が置かれていないタイプに仕立てたことで,コクピット内部がかなり良く見える。よって,この機体の特徴でも有る無線機やカメラなどの装備に加え,配線コードなどを適当にでっち上げて追加した。

この機体の塗装は,派手なイラストのパーソナルマークはないが,胴体のローゼンジーに加え,その半分がカーキグリーンとライトブルーにもなっているという結構な手間が掛かるものだ。反面,ある人がこの箱絵を見て。「なんだかボールペンみたいだねぇ」と言ったが,そのような華奢な機体イメージとは全く異なる軽爆らしい重量感・存在感が生まれた。改めて書くまでもなく,ローゼンジーや国籍マーク等は全て塗りである。


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