● ニューポール24bis nieuport 24bis ●
実機について
ギュスターヴ・ドラージュ(Gustave Delage)によって設計された傑作機ニューポールシリーズのひとつ。シリーズ最初の10型に始まり,軽量小型化した11型,そのエンジン出力を上げ,やや大型化した17型は実戦でもその高性能を見せつけた。その後,練習機用に扱い易さを重視しパワーが抑えられ改造された21型が作られたが,おりしも戦争で不足した戦闘機としてパワーのあるル・ローヌに換装される。

21型より僅かに遅れて,やはりニューポール17をベースに開発されたのがこの24型であった。ニューポールの特徴であるセスキプラン(sesquiplane)翼を踏襲しているが,胴体形状がより丸みを帯びて空力性能が向上している。ただ,半円状の水平尾翼と卵型の垂直尾翼(ラダー)に問題があることが露見し,量産に入る時点では17型と同じ台形の水平尾翼と角ばった垂直尾翼(ラダー)に戻された改良型(bis)が採用された。当初の楕円尾翼セットは後の27型で再登場することになる。

軽量の機体の運動性はゼロ戦の如く軽快であったようだが,同時にゼロ戦の如く被弾に弱い機体は,いわば旧規格とでもいうべきものだった。この点でもゼロ戦と似た宿命を負っている。その後実戦ではスパッドが新鋭機として投入され,ニューポールは徐々に第一線から去っていった。

この機体は大正6年に日本にも輸入され,二式二十四型戦闘機と称され,その後中島飛行機がライセンス量産したが,1921年に甲式三型戦闘機と名称変更されている。

緒元等
翼長:8.18m
全長:5.88m
空虚重量:354kg
最大重量:544kg
最高速度:187km/h
最高高度:5550km/h
上昇率:5000m/22 mins
火器:(仏軍)Vickers .303 7.7mm×1 (英国軍) Lewis .303 7.7mm×1(フォスター銃架併用で上翼に搭載)
発動機:Le Rhone (Gnome et Rhone) 9Jb/by 120hp



キットについて
ローデン

久しぶりの1/32のローデンキットである。前回の1/32のジーメンス・シュッケルトは金型が新しいようで,表面モールドが良く,傷も殆どなく,かつ合いもまぁまぁだったので,今回のキットも期待したのだが,袋から出した途端,思わず戻してしまった。どうやら,古い金型からの再販か,どこかの払い下げ金型のようで,モールドの表現の出来が云々の以前に表面の傷が酷い。コクピット内部のディテールは最低限再現されているが,言わずもがな,ウイングナットの足元にも及ばない。それ以前に,パーツの取り付け位置がわからないぞぃ!


制作について  (制作2012年大暑)
そんな訳なんだが,それでもこのキットを作る気になったのは,胴体のマーキングのせいだ。この機体は,終戦翌年にポーランド空軍に払い下げられた機体のようだ。ニューポール24はロシアなどにも引き取られてようである。国籍マークは正方形の赤白。こういう図形は精度を気にしないと見た目が惨めったらしくなるので大変だ。 特に垂直尾翼(ラダー)のマークには面倒な外縁があって更に大変。機体によっては主翼のマークにも同じパターンの縁があるものがあるようだ。そういうのは辞退したいもんだ。

蛇の目の英国やフランス国籍マークを作るものそれなりに面倒だが,コンパスで切り抜けるのでどちらかというと簡単かも知れない。しかし,ポーランド国籍の機体はこのニューポール以外にも結構あるんだよなぁ。ゆくゆくは1/48で描かないといけない。

なんといっても胴体の女神のイラストを描くのが楽しみだった。が,絵心のない私には人の顔を描くのが鬼門。子供の頃から人の顔を描くのが苦手だった。デッサンをきちんと練習した人なら問題ないのだろうが,写真の有様だ。左右で顔が違うのはご愛嬌ということで笑って許してもらうしかない。

翼の国籍マークが赤と白で,胴体には大きな女神のイラストがある割にはジミィ〜な見栄えに仕上がった...。本来,銀ドープ塗りの機体が多いようで,当初はそのつもりで塗ったのだが,先述の通り,表面の傷が酷く,下地の整地にかなりの手間を掛けないと銀で仕上げることは不可能だった。そこで,もうひとつのパターンである生地にクリアドープ状態の機体にすることにした。

一昔前の東欧のキットにはよくあることなのだが,このキットもエンジンがカウルに干渉する。そもそも,カウルが2分割などというパーツ取りはいまどき有り得ない。2分割だと必ずと言っていい程真円にはならない。今回も切った貼ったで一応「円」っぽくなった。喜んで銀塗装した。その後しばらく別の部分を制作し,いよいよ左右の胴体を貼り合わせる。想定内のズレだ。パテとサンディングでまぁ,よし。カウリングを合わせて見ると取り敢えずOKで,ニンマリする。

ついでに先に作ってあったエンジンを仮付けし,カウリングを嵌めようとすると,「...?」 はい,来ました。エンジンが嵌りません。カウリングの内部をルーターでシコシコ削る。半径にして1mm位削り落とす。と,その途中で折角苦労して芯を出して接着したカウリングが元の2ピースに分割してしまった。半泣きになりながら,エンジンが嵌るサイズに内側を削り終え,2つのパーツを再接着する。その後はサイド表面処理をして,また塗装。手順要領が悪い自分のせいなのだが,2度手間を食らう。まぁ,よくあることなのだが。

翼の取り付けも,言うまでもなく一筋縄ではいかない。接合部の位置決めから始め,補強の真鍮パイプを挿し,ようやく形になった。車輪は元々動くようにはなっていないのでそのまま適当に固定した。エンジン(プロペラ)は取り敢えず動くので角度は変えられる。

ニューポールは型が沢山あり,胴体マークにも面白いのが沢山あるので,エデュアルドの1/48で複数作ってみようと思っているが,取り敢えず1機は1/32で作ってみたかった。やはりマーキングはこのスケールが仕上がりもよくなる。

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