Pfalz D.XII
● ファルツ D.XII pfalz ●
実機について
1918年,終戦の年の晩春になって登場した機体で,740機程度の生産にとどまった。ファルツ社のD.3戦闘機をベースに,下翼を大きく通常の複葉機のバランスに戻し,かつラジエターを機首にコの字型に配置した機体は,フォッカーD.7と似たスタイルをしている。

形状はフォッカーD.7に似ていたものの,従来通りの薄翼を踏襲しており,低速性能や着陸性能など総合的に劣り,旧式感は否めなかった。

またスタイルに関しては,正面から見ると他の単座戦闘機との違いが分かる。それほど大きくはない機体なのに翼間支柱が2組ある点で,かつ外側に傾斜して取り付けられている。


主な緒元
・全長:6.37m 後期には6.53mに延長
・翼幅:9.04m
・最大重量:902kg
・エンジン:ダイムラー・メルセデスD.IIIau 200馬力 6気筒液冷エンジン
・武装:Spandau LMG08/15 2門
・最高速:180km/h
・上昇限度:5,000m


キットについて
ウイングナット・ウイングズ

最初のシリーズからこのメーカーのキットは殆ど作って来ているが,最近3Dモデリングデザイナーが悪いのか,パーツのパーティング部やヒケなどが以前より気になるようになってきた。また,取り付けホゾと穴の合い具合にも1〜2箇所ではあるがきになる部分があったりする。

発売予告を早く出し過ぎているのだろうか,その後の作業を急いているようで,組立図中のパーツ番号やデカール番号が実際と異なっていることが増えてきている。確かにいち早く新しい機体のキットは欲しいが,検証は十分にやって貰いたい。新キットのリリースを重ねる毎に品質が上がるのなら理解できるが,ラインナップが増えるに反比例して品質が低下していくようでなは,折角の売りである高品位という評価が泣く。とは言え,最初の高品位というインパクトが強すぎた為に感じることであって,現在の長谷川やタミヤのキットに勝るとも劣ることはないレベルだ。

キットは送料込みのメーカー直販のみだが,この梱包に関しても当初より雑な感じで箱に痛みが見られることが2度程あった。通関混雑時期による郵便会社の扱いの問題の可能性かも知れないと思われるものと,明らかに梱包がいい加減な場合とがあった。


制作について  (制作2012年大寒)
1918年,Jasta 77b所属, 搭乗:unknown,識別番号:1394/18

年を追う毎にパワーアップされたメルセデスIIIエンジンは,この機体では200馬力のau型となって搭載されている。このIII型のバリエーションに関しては,付属パーツが若干異なるが,模型製作上では作業に大差はない。必須の作業としてプラグコードや配管類を追加している。排気管の出口を出来るだけ深く出来るだけ薄く削る。プロペラは「柿の種」のニーンドルフ製だ。今回も木目を入れた。

このマーキングに関してはドイツマークが胴体に2組あるので少し面倒だ。パーソナルマークの絵がなく,描く楽しみがなくちょっと寂しい。一方で,青の塗り分けは,布張り部と木製部で艶を大きく変えることで質感を表現したみた。現物でははっきりと違いが分かるが,写真ではわかりにくい。

また,胴体の十字の白フチの外に,白フチと同じ位の幅のグレーの縁が更にあってその外側が胴体カラーのシルバーグレーになっているが,このあたりもはっきりと捉えることが出来ていない。特にコントラストの差が少ないものをしっかりと撮影するにはもっとちゃんとしたライティングと高度な技術が必要だといつも感じるが,それらのいずれをも持ち合わせていないので致し方ない。

今回は,翼1枚の半分だけ試しに付属のローゼンジーデカールを貼ってみた。色あいは史実に対して忠実に近いのだろうが,どうも質感がしっくりと来ない。半光沢クリアーでコートしても好みではない。という訳で,結局剥いで,いつものようにシコシコと塗る。

この機体は機首部のコの字型のラジエターが特徴だが,アルバトロスD5のように翼上に薄くへばりついているものと異なり,厚み(奥行き)があるので,奥行きを出す為にパーツ数を増やしたり,エッチングパーツなどを併用してくれると有難い。わざわざその部分をスクラッチして作りなおすには,この機体への思い入れが強くないと無理だ。単に墨入れをすればいいという意見もあるがw

 ギャラリー1

 ギャラリー2

 ギャラリー3

 ギャラリー4

 ギャラリー5
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