● ファルツ D.3a Pfalz D.IIIa ●
実機について
ローラント社のD.II,D.IIaのライセンス製造を行っていたファルツ社がそれらを参考に自社設計を行った機体がこのファルツD.IIIである。垂直尾翼の形状を除き,プロフィールシルエットはローラントD.IVに酷似しているが,ローラントD.IVは単版の甲板張り胴体であるのに対し,当機はアルバトロスD.Vなどと同じ合板のセミモノコックの胴体を持つ。

ただし,アルバトロスD.Vは小さな合板パネルを,木目が縦横に隣り合うよう貼っていったのに対し,本機の場合には片側に1枚の大きな合板をプランクし,それからプランク済みの左右胴枠を貼りあわせ,つなぎ目をテーピングで補強した後,胴体全体をリネンで更に巻き上げドープで仕上げている。軽量化と強度向上を図ろうとした手法だが,まんまラジコン機だ。また,翼はオーソドックスな布張りであった。

この様子は本サイトの「複葉機資料」の胴体の説明ページに,ファルツ(実機)を制作中の写真があるので参照されたい。ここからジャンプ

緒元等
翼長:9.3m
全長:6.95m
最大重量:915(905)kg
最高速度:164km/h
火器:Spandau LMG08/15 7.92mm×2
発動機:Daimler-Merdedes D.IIIa, 180hp
生産数:約1000機 (1917年6月から18年5月)


キットについて
ウイングナット・ウイングズ

この機体も1/48や1/72スケールでは複数発売されているが,1/32ではウイングナットが初めてである。出来は他のウイングナットキットと同様で特に問題はなく,ディテールの考証も優れている。


制作について  (制作2011年清明)
この機体は,他のドイツ機同様に派手な塗装ののものも多い。今回はオーソドックスなシルバードープの塗装として。実は,シルバーの淡色は塗装が難しい。現用機のようにジュラルミンパネルとは違って,板や布に銀色のドープを塗っている訳で,パネルの塗り分け表現は通用しない。グレーを混ぜてトーンを調整し,陰影を追加したが,ちょっとやり過ぎたようだ。

こちらも国籍マーク,戦隊マークやナンバーは塗りである。シルバーというのは写真撮影も難しく,写真ではぱっとしない仕上がりに見えるが,実際の模型は予想以上に見栄えがするものに仕上がり,一応の満足が得られた。次回は派手な模様でもう一度挑戦するつもりだ。

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