sopwith_triplane
● ソッピース・トリプレーン sopwith_triplane ●
実機について
パップの設計者であるハーバート・スミス(Herbert Smith)が,パップをベースに視界確保の為に翼弦の狭い翼として設計した三葉機で,パイロットには「Tripe」や「Tripehound」と呼ばれた。ハリー・ホーカー(Harry Hawker)による初飛行が1916年5月末に行われ,同年12月から実戦配備が始まったが,総生産数は僅か146機にとどまった。
撃墜スコア60機のカナダ人部隊のエース,レイモンド・コリショー(Raymond Collishaw)は,総スコアの内34をこの機体で得ているように,この機体の性能は良く,上昇能力やマニュバリティに優れていた。

反面,クレイトン&シャトルワース社が製造した46機は,規定の太さの補強張線を使用されなかったことで,急降下時に翼の破損が発生するという問題が生じたが,後に補強張線を太くすることで解消された。
また,標準で装備された同調式機1挺のみであった(6機が2挺に改造されたが,当時の同調機は連装機銃に上手く機能しなかったらしい)ことや,三葉機独特の翼の取り付け方法の為に胴体部の整備性が非常に悪い上,修理パーツの供給も滞リ,前線での修理が不可能に近かったことなどが,生産数が少なかった理由であった。

運用期間も半年程と短く,1917年6月以降,後継のキャメルが配備されるにつれ,トライプは高等練習機として利用されるようになり第一線を退くことになる。

また,三葉機として最も有名なフォッカーDr.Iは,このトライプに触発され製造(1917年7月初飛行)されたとされている。この頃,各国各社で三葉機が作られた。1次大戦中の三葉機の代表例としては,「フォッカーDr.I」・「ファルツDr.I」「ファルツD.IIIa」「アルバトロスDr.I」「ニューポール・トライプレーン」「シュッテ・ランツ・ドライデッカー」「DFW・ドライデッカー」「ブランデンブルグ・ドライデッカー」「FVM・トライプレーン」「ソッピース・ライノ」などがある・



・全長:5.93m ・翼幅:8.07m ・空虚重量:450kg ・最大重量:708kg ・エンジン:クレルジェ9z 110hp または 9b 130hp ロータリー・エンジン ・武装:同調機付きVickers .303(7.7mm) ×1門 (2門) ・上昇限度:6,250m ・上昇率:2,000m/6.5min, 5,000m/26.5min ・航続距離:450km(2時間45分) ・最高速:182km/h ・生産数:146機


キットについて
ウイングナット・ウイングズ

2012年の12月にリリースされたキットである。

今回も空冷ロータリー・エンジンということで,ちょっと接合面に不安があったが,それ以上に大きな問題が生じた。恐らくは制作のミスではなく,金型設計上のミスだと思うが,エンジンがカウリングと干渉するのだ。ローデンやエデュアルドならいざ知らず,ウイングナットでそのようなことが起きるとは全く予想もしていなかった。


制作について  (制作2012年大晦日)
というようなことで,カウリングの内側を,直径にして約1mmルーターで削り落とした。それ以外は特に問題はなかった。

水平尾翼とエレベーターは一体パーツとなっていたので,一度切り離し,真鍮棒をヒンジとして接合し直した。また,この機体は水平尾翼自体が迎え角を変更出来るようになっているが,模型でも尾部と操縦席右壁のそのメカは雰囲気を盛り上げてくれる。


リギングは少なめですっきりとしているが,前後方向という張り方が多いのは翼弦が短く,その強度を保つのに必要だったのだろう。

塗装は,一般的には英国機に共通するカーキグリーンのようだが,茶褐色する説も有力ということや,これまでの英国機はすべてカーキグリーンで制作したので今回は茶褐色とした。カウリング部や操縦席上部などは模型としての見栄え・アクセントを考慮し写真のように黒と木目で仕上げた。胴体や尾翼の帯びというのは結構面倒である。


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