Sopwith 2F.1 Camel ● Sopwith Camel エデュアルド ●

実機について

大戦後半になって投入された英国戦闘機で,1916年末に登場し,1917年6月頃には西部戦線に実戦配備が始まり,海軍(RNAS)・陸軍(RFC)の両飛行隊で使用された。総生産機数は約5,500機に及ぶ。下翼だけに上半角を持つ機体は当初は「ビッグ・パップ」と称されていたが,カウリング上部の形状が盛り上がっていたことから後にキャメルの愛称が付いた。旧式化し始めていたパッブの後継機として開発され,当初はクレルジェの9Zエンジン110Hpが搭載されていたが,量産時には130Hpの9Bが採用され,後にはロングストローク化した140Hpの9Bfや,ル・ローヌ9J(110Hp)ベントレーBR1(150Hp)グノームのモノスパッペ9B(100Hp)や9N(150Hp)なども使用された。

キャメルには大きく3タイプあり,標準的な「F.1」は,カウリング上に同調機銃を2丁装備していた。また,「2F.1」は,カウリング上の同調機銃1丁と,上翼上面にルイス銃1丁を備えており,ベントレーのBR.1エンジンが標準仕様であった。もう一つは「F.1/3 コミック」で,ストラッター1/2と共に,本土防衛の夜戦用として配備された。コミックはF.1型の操縦席を後方にずらし,カウリング機銃は撤廃,代わりに上翼上面のフォレスターマウントに2丁のルイス銃を装備していた。当初はドイツのアルバトロスD.IIIやファルツD.III,ローラントD.IIIなどを迎え撃つ為に登用されたが,1918年の半ばにもなると,速度が遅いので3,500m以上では使いものにならず,11kgクーパー爆弾を搭載して地上攻撃用に使われたり,歩兵援護用としても使われるようになるも,徐々に「7T.1 スナイプ」へと置き換えられていく。終戦間際には「T.F.2 サラマンダー」が地上攻撃機として誕生し,これらは終戦後も使用され続けた。また,キャメルをテーパー翼に改修した塹壕攻撃用の「T.F.1」が1機のみ作られた。

恐らくはローターリーエンジンを搭載した機体全てに共通したことだろうが,強力なジャイロ効果により,操縦が難しかったと言われている。特にロングストロークの9Bf搭載機はその特徴が顕著に現れたのかも知れない。ジャイロ効果により,加えられた舵の方向から90度ずれた方向に姿勢が変わる訳で,新米パイロットは手を焼いたようで,特に離着陸時の事故死による消耗も少なくはなかった。この機体に乗った新米操縦士は平均1〜2週間で戦死したと言われている。反面,熟練したパイロットにとってはトリッキーな飛行が可能であり,戦果も上げている。かの有名なレッドバロンが,真っ赤なフォッカー・ドライデッカーでドッグファイト中に撃墜されたのがこのキャメルによるものだと言われている(諸説あり)。

基本性能と緒元
・翼  幅:8.53m
・全  長:5.71m
・空虚重量:420kg
・全備重量:660kg
・最高速度:185km/h
・上昇限度:6,400m
・航続距離:455km)
・上昇率 :5.5m/秒
・エンジン:Clerget 9B 9J 110hp(130hp)
・武  装:7.7mビッカース機銃×2 または,機種にビッカース1丁と上翼上面にルイス銃1丁,または上翼上面のみにルイス銃2丁




キットについて
エデュアルド社の1/48のエッチング付きのインジェクションキットである。爆弾付きだが今回は使用しなかった。ウイングナットの1/32キットに慣れてしまうと,表面モールドや細部はお粗末に思えるが,このキットはなかなか良くできている。閉口するような合いの悪さもなく,部品を取り付ける場所のわかりにくさは若干あるものの,特に問題のないキットだ。


制作について (2012.11)
この機体は「2F.1」という事になる。スケール的な趣旨の違いもあるので,あまり気張ってディテールアップはしなかったが,エンジンはカウル下方裏側から少しみえるので,点火コードなどは配した。また,ローターリーエンジンは軽く廻るようには出来なかったが,プロペラの角度は変えられるようにしたら,はやりエンジンにガタがでてしまった。これがあるので,小スケールのプロペラは固定にしたい。

単座機ではあるが,はり線が多く,このサイズではかえって大変だ。主翼支柱間はいつものようにマルカンを使って張ったが,その他はスケールサイズ的に直張りにした。機銃やコクピット内は相応にディテールアップしたが,キャメルの場合,コクピット内部は殆ど見えない。


Gallery 1
 
Gallery 2
 
Gallery 3
 
Gallery 4
 

画像をクリックすると新規窓で1000dpi幅の複数枚の写真一覧ページに飛ぶ。そこで必要な写真を選びクリックすると1920dpi幅の写真に飛ぶ。IE8以降のブラウザーの場合,自動でウインドーサイズに縮小されるので,画像を一度クリックするとファイル実寸大(1920dpi幅)の写真が開く。一覧に戻るにはブラウザーの「戻る」ボタンを使う。





プラモデルのトップへ戻る