鍾馗試作1号機(開) 





● Ki-44 陸軍2式単座戦闘機「鐘馗」 (syouki) ●  1/144 スケール  

実機について
鐘馗の制式タイプには「I型」・「II型甲」・「II型乙」・「II型丙」がある。 量産機である「I型」が製造されるまでに,昭和15年初夏から16年春にかけて 3機作られ,その後,更に7機の増加試作機が作られることになり,最終的に試作 機は10機作られた。

今回のモデルはその試作1号機にあたり,幾つかの点で量産機は勿論,他の試作機 とも異なる特徴があり,模型のプロトタイプとして魅力的である。


● 試作1号機の特徴(他の試作機にみられるものも含む) ●
・塗装が全面灰緑色で,味方識別と胴体の日の丸がなく,当然戦隊マークもない
・プロペラが銀色で先端の線は赤
・車脚カバーが1枚もの
・尾輪カバーも1枚もの
・スピナー先端の始動フックがなく,尖っている
・カウリング部が短い
・カウリング開口部上部とカウリング下部に空気取り入れ口がない
・カウルフラップが7枚
・カウルフラップ直後に内開きの整流板が4枚ある
・集合排気管が四角っぽく水平に設置
・主翼の機銃が未装備で銃口がない
・主翼両側にピトー管(らしきもの)がある
・キャノピーが3分割式で,中央部が後部の内側にスライドする
・前部キャノピーの前に眼鏡式照準器がなく,ホルダーだけがある
・アンテナ支柱が後部キャノピー前端にある
これらが外観上の主な特徴である。それらの特徴の全てをこの模型で再現してみた。


● 2式単戦 鐘馗 I型 及び 試作機の緒元 ●
エンジン 100式複列星型14気筒1250HP(ハ41)
全幅9.45m,全長8.85m,自重1.99t,最高速度580km/h
上昇限度高度10.82m,7.7mm砲2門,12.7mm機銃2門


モデルについて
昔フジミから出ていた1/144スケールキットの復刻版の更に復刻版(多分)をベースにカウリング長,カウルフラップ・整流版等を変更してある。


制作について
とりわけ試作1号機の特徴である機首回りは,位置や大きさのバランスを図面・写真等で検証後,相応の改変をしてあるが,5式戦のように全く存在しない機首部を作る訳ではないので,形成作業は比較的スムースに運んだ。

これも試作機の特徴であるが,3ピースのキャノピーは開放状態にした。中でも中央の開閉風防は後ろの固定風防の内側にスライドするという一風変わった構造なのが面白い。開放風防に対応すべく,コクピット内部もそれなりに鑑賞に堪える程度に作った。

一方,エンジンは元々のキットで環状クーラーやロッカーアームなどか簡単ではあるが,十分且つシャープに再現されているのでそのまま利用した。最も,カウリング開口部上部のエアインテイクなどがないので(カウリング内部にへこんでいる),それに合わせて変更してある。

タイヤは元のものを流用しているが,主脚はいつもどおりパイプ類で作り,ゴム製のダストブーツやブレーキパイプも再現してある。尾輪はキットのまま手を加えていない。左翼の着陸灯もいつものように反射鏡と電球を再現し,クリアカバーを付けた。この部分は私の密かな楽しみである。他の灯火類は,クリアパーツは使わず,凸状態による再現の後,着色した。

 ギャラリー1
 ギャラリー2
ギャラリー3

画像をクリックすると大きな写真に新規窓で飛びます。