屠龍(乙) 






● Ki-45改  (Toryu-otsu) ●  1/144 スケール  

実機について
日本初の双発複戦として設計される。試作機にはハ20乙エンジン(9気筒820HP)を搭載,のちにその後の改良型試作機のハ25(14気筒970HP)を経て,量産型ではハ102(14気筒950HP)と移行していく。量産型は「甲」・「乙」・「丙」・「丁」の4タイプに分類されるが,主な違いは装備火器の違いである。「丁型」には集合排気のものと後期量産型の推進式単排気のものがある。

最高速度540km/h,上昇限度高度は1万mとされている。昭和17年9月の量産1号機依頼1960機が生産された。

タイプの分類は少々複雑で,以前は,機首の丸い「甲」に「突出砲」を付けたものを「乙」とするのが定説であったが,現在ではこれは「丙」と分類されている。で,「乙型」とは,以前は「甲型改」とされていた「甲型」の翼下部の20mm砲を37mm戦車砲に置換えたもののようだ。つまり「丙型」には,「丸い機首の突出砲型」とカバーが付いた「とんがり機首」の2つの外観があるということになる。なお,とんがり機首は「丁型」と区別がつかない。

甲型の緒元
エンジン ハ102複列星型14気筒950HP×2
全幅15.02m,全長11.00m,自重4.0t,最高速度540km/h,装備:12.7mm×2,7.9mm×1,20mm×1,250kg爆弾×1


キットについて
アオシマ1/144スケール双発小隊シリーズのキットだ。このキットは元々ハセガワやイマイから数十年前にリリースされていたものと同じ金型の再販版だ。古いキットには1機の機体と牽引車(始動車)と土嚢枠が同梱されていたが,アオシマバージョンでは機体が2機入りとなり,その他のものは入っていない。箱は大きくなったが,箱絵は同一のもの。

このキットには「乙型」と「丙型」とがあり,「甲型」と「丁型」は出ていないが,上に記したように,ハセガワ時代には,「乙型」は実は「丙型」であり,「丙型」は「丙型」または「丁型」ということになる。幸いこの「乙型」は「甲型」の丸機首なので,そのまま「甲型」に転用出来るので便利と言えば便利だ。

両キット共にディテールは省略されており,さっぱりとしている。ただ,パネルラインについて言えば,マイクロエースやバンダイやエフトイズの食玩に見られる「切り取り線」のような広くて深い溝ではなく,現在のスイートやプラッツのように幅細のシャープなものである点は評価できる。全体的なフォルムは可もなく不可もなくといったところか。小型スケールの例に違わず,キャノピー関係は「超防弾仕様(分厚い)」でとても使いものにはならない。結論として,セミスクラッチの素材と考えると大変好都合なキットだ。


制作について
まず,胴体部のぶ厚い肉を0.5mm程に肉抜きし,床と座席・計器版・操縦桿・機器類・照準器等を資料をベースに演出を加えて作りこむ。この過程が第一の楽しみだ。次にエンジンとカウルフラップや排気管を作り,プロペラとスピナーの形を修正する。その後に脚回りを自作するが,主に真鍮パイプや銅線を使う。タイヤはキットのものを流用。

次にキャノピーをバキュームプレスで作るが,なかなか100発100中とはなかなかいかない。薄い方がいいのだが,あまり薄いと強度的に問題が出るので,やや厚みを持たせている。最近では7割以上の成功率があるのでまぁまぁだろうか。大体「開状態」としている。また,火器類も全て自作する。照準器を作るのが大変だった。後は,ラダーのマスバランサーとトリム用ロッドを追加した。

塗装に関しては,緑灰色・暗緑色の「キリン迷彩」とした。個体の特定はせず,昭和18年頃のスマトラ島駐屯の飛行第21戦隊をモデルとした。国籍マーク・機番・所属マーク等も全て塗装である。

 ギャラリー1
 ギャラリー2
 ギャラリー3
 ギャラリー4
 ギャラリー5
 ギャラリー6(屠龍共通)
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