2式陸偵観測 





● 2式陸偵改(J1N1−F)試作観測機型 第321航空隊:木更津基地」 ●  1/144 スケール  

実機について
13試双戦は,量産型のゼロ戦となる12試単戦の後に作られたもので,ゼロ戦の栄21型エンジンを2発搭載する万能戦闘機として開発が着手された。当初はプロペラ反動トルクを打ち消す為に,左右逆転のエンジン(栄21と22)の搭載が行われたが,メリット以上にトラブルが頻発し,やがて左右とも通常回転の21型になる。

13試双戦は,量産されると「2式陸上偵察機(2式陸偵)」となり,やがて「月光」と呼ばれるようになる。それぞれには無数といっていいほどのバリエーションがあり,模型の対象としては非常に興味深い。今回はそのうちからもっとも印象的な回転砲塔もつ二式陸偵の試作観測機を制作してみた。夜戦専門部隊であった321空,別名「鵄(トビ)」部隊に配備された機体。


●  2式陸偵 試作観測機型の緒元 ●
エンジン:中島・栄21型×2 1,100(980)hp 
全幅16.98m,全長12.18m,自重4.85t,最高速度507km/h,航続距離2,500km


モデルについて
アオシマの双発戦隊シリーズの月光より制作。本キットでは,後期量産型の月光がモデルとなっている。後部座席が胴体被覆に交換されたモデルで,形状の変更とともに後部キャノピーが廃止されている。


制作について
上記キットをベースに胴体部は殆どの部分がスクラッチになった。後部キャノピーと回転砲塔をバキュームプレスにより制作,キャノピーは開放状態で,コクピット内部は胴枠や電線やリンケージも再現し,実機を参考に機器類もそれらしく48スケール並みに再現した。

サイズがやや大きいお陰で,脚部の仕上がりはシャープになり,主脚カバーの肉抜きや2重構造やヒンジの再現もほぼ満足のいくものとなった。また,月光の特徴であるラダー後部の尾灯には電球も配し,ファウラーフラップと独特なそのヒンジ,片翼それぞれ2分割された印象的な前縁スラットもスライド状態で再現し,メカニカルな特徴を持つこの機体の雰囲気を可能な限り表現してみた。

垂直尾翼の戦隊マークである「鵄」の漢字は,「鐘軌サイズ」の機体への描き込みは難しいと思われるが,やや大きいこの機体ではなんとかそれらしく仕上がった。かなりの気合で作ったもので,トータルとしての完成度・満足度は最高レベルで我ながらアッパレである。  (2007年春 制作)

 ギャラリー1

 ギャラリー2

 ギャラリー3


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