I-16 Type28

● Hawker Typhoon Mk.IB ホーカー・タイフーン AirFix 1/24 ●
実機について
スピットファイアやハリケーンと言った純粋な戦闘機ではなく,重装備の戦闘爆撃機という位置付けのタイフーンの製造数は前者2機と比較すると格段に少なかったが,2000馬力を越えるエンジンを積んだイカツイ機首部は如何にも力強い。このサイトに掲載した写真を元に,汚し部分を手直ししたので,もっと自然になっているはずだ。面倒なので再撮影はしなかった。




・全長:9.73m
・翼幅:12.67m
・空虚重量:4,010kg
・最大重量:5,170kg
・最大離陸重量:6.010kg
・エンジン:Napier Sabre IIA, IIB or IIC liquid-cooled H-24 piston engine, 2,180, 2,200 or 2,260 hp
・武装:20 mm Hispano Mk II cannon 4門 ・爆装等:RP-3 unguided air-to-ground ロケット弾8基,227 kg または 454 kgの爆弾それぞれ2個
・上昇限度:10,729m
・航続距離:約820km
・最高速:663km/h
・失速速度:142km/h
・生産数:3,317機 (1941年9月から1945年10月)


キットについて
エアフィックス 1/24

鳴り物入りのエアフィックスの完全新設計キットである。英国では8000円程で販売されている。箱がかなり大きいので仕方ないが,国内販売価格は2万円前後と高額だ。1年程前に海外から購入したが,その際の送料は5000程だったが,国内よりは安く買えた。現時点ではファーストロットはほぼ品切れのようだ。基本的に日本では英国機の人気は低いが,それでも在庫のあるところでは4万や5万という値を付けているショップもある(例によってそういうキチガイ価格はアマゾンに多いww)。その後,カードアタイプのキットが発売された。現時点での実勢価格は2万円前後である。暫くすると若干値下がりすると思われる。

第一印象は,胴体パネルのモールドが良いということだった。フルリベットは言うに及ばず,胴体のパネル表面の凸凹も再現されていてのっぺりしたこの時代の軍用機の単調さを破ってくれる。大スケールには効果的だ。恐らくはスライド金型だろうと思う。主翼にはこのモールドは見られない。外皮の合いも良い。キャノピーのクリア度も高い。

サードパーティの金属パーツが複数出ているので,今回は贅沢に使用した。セットで重複するパーツは出来の良い方を使用。

制作について  (制作2017年9月)
このキットのエンジンにはモーターを組み込めるようになっているので,モーターライズとする。当初は工作や扱いを簡単にする為に,スタートダッシュモーター(軸をハネると動き出す)を使用する予定であったが,どうせ電源は外部から供給しないといけないので,ならば翼などにもLEDも組み込むほうが遊べるということで徐々に仕様が変更され,結果,外部のコントロール部が必要になった。また,配線の関係で,展示ベースも必要となる。ベースに直接コントロール部を取り付けても良かったが,どうせならメカニカルさ(お遊び感)を演出すべく別ボックスのコントローラーを作ることにした。以上の基本方針で作り始める。

という訳で,鳴り物入りの最新インジェクションの精度の高いキットだと思い作り始めたのが2016年の10月頃だ。途中休憩もあり,実質3ヶ月位の組立作業期間だったが,ようやく完成した。なぜ一気に作れなかったかというと,その最大の原因はパーツの合いの悪さだった。外皮の出来の良さに意気揚々と袋を開けて作り始めると,それ以外のパーツはパーティングラインのズレが酷く,整形に大変な時間が掛かる。一昔のキットでは当たり前だが,円柱形のパーツなどはカマボコを2個ずらせて貼り合わせたような状態。ほぼ全てのスプルーが同じようなインジェクションの状態で,一気に興ざめ。

とは言え,放置する訳にもいかない。取り敢えず,このキットのハイライトとなるコクピット部から着手し,複数のサードパーティ製の多数のエッチングを組合せて作り上げた。このスケールなら当然だろうが,なかなかの再現度となった。一方のモーターは,よくあるマブチモーター(FA130RA)で,若干のエンジンパーツ改造で問題なく収まった。エンジン周りとコクピット内部のハイライト部を作り終わると気が抜け,かつ精度の極めて低いパーツを前に手が止まった。

再開後は胴体外皮片側ににエンジンとコクピット部を搭載するところまで進める。そこで,折角の内部構造がはっきり見られるようにカットモデルとすることに決定。コクピット内部の構造からポート側を抜いてスターボード側が見えるようにした方が見栄えが良いのでポート側のパネルを何枚か切り抜く。それに合わせ同枠を追加。また,キットでは当然ながら中から見る為に外皮側は何も再現されていないので,カットした面の外側から見える内部機器の裏側を作る。また,配線やリンケージなどをそれらしくでっち上げ,なるべくゴチャゴチャな感じに仕上げる。ケーブルは一部を除いてはフィクションだ。

翼にはチップLEDを埋め込む。翼端灯には0.6×0.8,前照灯には0.8×1.2を使用。それに2個の尾灯もあるが,ここはスペースの関係でLEDを直接埋めるのではなく,胴体内部にLED(前照灯と同じもの)1個を設置し,そこからファイバーグラス2本を利用することで,あまり発散しないように発光させた。チップLEDに使う配線は極めて細いもので,ハンダ付け自体は問題ないが,他のパーツの組立中に切れてしまうことがあり,気を使う。実際切れて困った。

その後,胴体の左右を接着し,その後,主翼を接着するが,その前に電源引き込みの細工を行う。今回は,PWM回路を使ってモーターの回転数を変化させたかった。とは言え,回転数に合わせてLEDの輝度が変わると都合が悪い。ということで,それぞれ別配線で電源を供給。アースを共用して3本ケーブルで済ませないかやってみたが,PWMのアースはIN・OUTが独立していないとダメなようで,結局4本の電線で引き込むことになった。そこで4極の小さなコネクターを探したが,簡単に抜き差し出来るものが見当たらない。ミニジャックを色々当たっていると,コントローラー信号と音声信号を引き出すスマホ用の4極ミニピンジャックがあるのを発見。ただし,機体胴体に取り付けて目立たない細いものに行き当たるのにまたカットアンドトライ。ジャックは機体内に入ってしまうのであまり問題ないが,ピンの方はかなり細くないと上手く収まらない。そこで各メーカーから1番細いピンのものを購入し,更にケーブル根本のゴムを細く削ってなんとかぴったりなものが作れた。こういう時は通販ではなく,実物を見て選べる実店舗が便利。当初は配線が見えないように,常道であるタイヤの接地部に電極を忍ばせる方法を考えていたが,金属脚を使ったので不可能になった。ちょうど腹の下に点検用のハッチ穴のような適当な大きさの穴があったのでそこを利用することにした。

ギミックは組立が1段階進むごとに作動を確認する。先述のように作業中によく見えない部分で断線などが生じると,後からの修正は不可能になるからだ。実際,翼端灯の片方が根本で断線しエライ目を見た。

ようやくコネクターを腹の下に取り付け,胴体左右を接着,カットしたバネルも多いが,胴体左右パーツの合いは極めて良い。こうなるともう後戻りは出来ない。主翼上下の接着するが問題があるとどうしようもなくなる。 合いも良く接着自体は問題なく通過。次に胴体と主翼を接着する段階に進む。接合部の合いを何度も確認してから,配線をつないで接着する。

外部の塗装に入る。何と言ってもDディ塗装が見栄えがするが,チェッカーほどではないが,白黒帯は面倒だ。翼もパネルの切り抜きを行ったので,マスキングが必要な部分が多く更に面倒だ。胴体コクピット部の抜いたパネルと機首部は汚しも既に済ませて完成状態なので,漏れがないよう神経を使い,複雑なマスキングを念入りに行なった。

当初はシャープさを優先して全てデカールを使用する積もりであったが,小さな注意書きなどを除いてはやはり塗りで仕上げることにした。また,今回はUVカットの塗料でコートした。当初,ツヤツヤの外皮としたが,なかなか感じが良かったのだが,内部の汚しと合わないので,様子を見ながら少しずつ艶を落とし,かつウォッシングを施した。ウォッシングとは言っても薄めたエナメルではなく,既成の模型用水性パステルを使った。

このキットは,フラップ以外の全ての動翼が可動式となっている。またラダーとエレベータのタブも可動式だ。ただ,海外キットは素材プラの柔らかいものが多く,このキットも例外なく柔らかい上,収まり(合い)が良くないので,何度か動かしていると折れてしまった。金属線を使って可動状態にしても良かったが,タブとラダーを除いて固定することにした。

ミサイル8基が標準らしいが,面白みがないので,増槽とミサイル4基を抱かせた。ミサイルは真鍮の挽物とEPを使った。やはり棒状のものは金属の方がシャキッとして良い。噴出口の蓋は自作,というほどのものではないが。カバーで見えないが,4丁の翼機銃と弾薬も真鍮の挽物である。銃身カバーは脱着可能だ。

展示ベースは,展示用というよりは配線用である。一切汚しなしの機体なら,ベースも無機的なものが好みだが,今回は機体に合わせて簡易フィールドを作った。戦車展示によく見られる作り込んだジオラマは飛行機には合わないと思う。また,今回はオーダーしたアクリルケースもある。ベース構造を変更したのでアクリルの高さが3センチほど余計に高くなってしまった。
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