I-16 Type28





● ポリカルポフ I-16 Type28 (Polikarpov) ●  1/72 スケール  

実機について
フォルムがGee Bee-Z(1932年)を彷彿させるコンパクトな機体だ。旧ソ連で開発された世界初の引き込み脚(手動でワイヤーを引っ張るもの)装備機で,やはり世界初の「実用となる単葉機」と言われている。ツポレフ氏がI-14の設計を担当したのに対し,ポリカルポフが担当した。自身の設計した複葉戦闘機ポリカルポフI-15の後継機として,1932年に設計開始後,1933年の年末に初飛行を行って以来,1942年までに8600機以上が生産され,バリエーションが多く,1943年まで第一線で使用されていた。

本格的空戦時代を前に各国の航空機設計者は将来を予見すべく設計理念を決定していった。日本ではゼロ戦の成功に固執し,かつ軍部は将来的にも格闘線中心の空戦を予想した為,運動性重視の軽戦を作り続け,結局米空軍の手玉に取られるようになるが,他国では速度・高高度性能優先の理念で設計されていく。このI-16はスピードを生かした一撃離脱の戦法に向いた機体となるが,やはり当時の戦法はまだ格闘戦中心であり,軍部は設計理念の違うこの機体を使いこなせず,「出来の悪い機体」とされ,その後再び複葉タイプの機体に置き換えられてしまう。

Type28の緒元
エンジン シュペッオフM63星型9気筒スーパーチャージャー付1100HP
全幅9m,全長6.2m,自重1.49t,最高速度525km/h,装備20mm,7.62mm各2門


キットについて
ソ連の機体はマイナーの極致だが,この機体だけは幾らか人気があるようだ。日本製のキットも出ている。アカデミーの1/48は主翼の合いが最悪なので止めたほうがいい。ここにあるのはICMから出ているものだ。700円〜1000円位で2個購入(2004年)。この仲間の機体は結構出ている。特に東欧製のものはマイナーな機体のバリエーションが多く楽しい。 (制作2006年)


制作について
ICMはちょっと昔のものだと結構泣かされる。ぼてっとした感じのインジェクションだか,表面モールドはかなり細かく,この機体は72サイズだが,タイヤサイドにサイズやメーカー名のまでモールドされている。元が小さい機体なので通常の72の半分位しかないのにだ。他の部品も同様に良いのだが,部品の合いが悪く,折角のモールドが台無しとなる。実にもったいない。とは言え,好きなメーカーのひとつではある。星マークは塗り,27の機番は自作のデカール。

 ギャラリー1

 ギャラリー2