● ジブリ2馬力系 ●
バンダイから1/20のシリーズが幾つか出てますね。「風の谷のナウシカ」シリーズの「メーヴェ」・「カイ」・「ガンシップ」・「オーム」かな。でも巷で人気なのはやはり「メーヴェ」のようだ。以前,タカラやツクダからも発売されていたが,金型が貧相で,とてもクローズアップには耐えられない代物だ。これらのキットはジブリ(?)かどこかが,若干スケールが小さい完成品を出してるね。塗装した部品をはめ込んだだけみたいな完成品で,あまり出来は良くないけど,3000〜4000円と安い。塗装は悪くないけど。模型としてはイマイチかな。

ファインモールド製の「紅の豚」シリーズのキットはなかなかいい。1/72サイズの「サボイア」3タイプと「カーティス」,1/48の「サボイア」のキットがあるが,1/48はかなり凝ってる。これらもファインモールドが塗装済みは半完成機を出した。塗装は綺麗だけど,半完成って意味ないよな。組み合わせ部の隙間は鼻っから無視ってこったからなぁ。モデラーとしては許しがたい。これらも3000〜4000だったような。

(半)完成品がないのは「天空の城ラピュタ」のフラップターだ。これもバンダイ版と旧金型のタカラ・ツクダ版があるが,出来の差はナウシカと同じ。スケールも1/20と同じ。こちらは,制作依頼が多く,既に5機程作った。機体よりも「パズー」と「シータ」の2体のフィギュアの塗装が大変だ。

宮崎・ジブリ系としてはこのくらいが市販のキットになる。アニメ映画化されていない作品の「悪役戦車」もキット化されているが,知名度が低い為か(わしもよう知らん)人気はいまひとつみたいだ。でもキットはかなり良く出来ている。表面モールは凄い。筋彫りのシャープさは感動ものだ。また,豆兵隊のフィギュアも沢山ついていて楽しい。手に入れて作ってみたいが,キットが5000円近くするのでまだ買っていない。姿を消す前にゲットしときたいなぁ。




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風の谷のナウシカ

● メーヴェに乗るナウシカ ● バンダイ(新金型) 1/20
無尾翼機(モーターグライダー)であるが,絶妙のフォルムを持つ。この機体もラジコン化され程人気があり,その人気は単に美しいフォルムがゆえだけではない。実は空力特性も優れており,飛行安定性も運動性もよい。ただ,完全無尾翼の場合ややきつく,ナウシカを垂直尾翼に見立てたものが多い。模型は新金型で,メーヴェ本体は機体エンジン部の再現が良くなっている。また,ナウシカのフィギュアもかなりディテールが向上しており,作り甲斐がある。ただ,表情が可愛(優し)過ぎるきらいがある。テトはモールドは十分だが,材質が硬質ビニルのようで加工しづらく残念だ。ハーネスベルトも同様である。



● メーヴェに乗るナウシカ ● タカラ(旧金型) 1/20
旧金型のこのキットは新金型版が出たいま,制作の価値は全くないと言える。綺麗な外箱のキットをコレクションで飾って置く以外に価値はない。ナウシカもブスであるし,メーヴェのフラッペロン部のパネルラインが狂いが致命的。制作時には必ず修正・変更すべし。



● カイに乗るナウシカ ● バンダイ(新金型) 1/20
ヘルメットをかぶっているせいとも考えられるが,新金型のナウシカの顔は少し太めだ。ダイエットの必要がありそうだが,表情の凛々しさには好感が持てる。カイの方も良く出来ているし,出来の良い装備が雰囲気を盛り上げている。本作では,蟲封じの銃にベルトを追加してある。





天空の城 ラピュタ

天空の城ラピュタで海賊達が乗っていた「フラップター」。確か劇中では4機存在したように思う。アニメでは本体は赤銅色だが,模型では金属部は特殊金属系の塗料を使い,真鍮系の色合いのグラデーションの光沢仕上げにした。銀の部分も金属系塗料を使用し,質感を高めている。一方,フロアは木質感を得るためにつや消しで,ペダルの「スレ」なども再現メーター部は細かく,フィギュアの目も白目・黒目・瞳・星の多重塗り分けとした。衣服は半光沢のグラデーション。展示スタンドはつや消し黒。





紅の豚

久しぶりに宮崎シリーズを制作した。1/48のサボイアS.21Fである。


このサボイアは撃墜された後の改修型(後期型)だ。スケールは1/72である。垂直尾翼のマークのみデカールを使用した。サボイアという機体(メーカー)は実在のもので,このキャラクターも実機をイメージして作られている。綺麗なフォルムの飛行艇だ。ラジコン化している人も多く,飛行性能も優れている。付属の1/48のポルコのフィギュアは添えなかった。