原潜シービュー号 ジオラマ

40年も前のTVドラマの主人公とも言える潜水艦。その優雅なデザインは今も古さを全く感じさせず,且つ,受けを狙ったようなとっぴな形ではないところがすばらしい。「スティングレー号(海底大戦争)」と並ぶ卓越したデザインだ。

操舵室の下方内部に格納されている小型潜航艇の「フライングサブ」も魅力たっぷり。


2008年春に日本で発売されたメビウス社の1/128の大型キットだ。全長は1mある。定価が2万円弱のツワモノ。

今回の制作上の留意点は,室内灯・前哨灯・下方灯・艦橋灯(赤・緑灯)などのライト・ギミックの充実。これはジオラマに乗せるということと,内部の操舵室がよく再現されているので,それらを完成後にも楽しめるようにしたいというのが理由。ランプ類は昔ながらのムギ球。予想外に電力消費量が多いようだ。

フライングサブの内部は2個のシートとハシゴ以外は全く空っぽなので,骨組み・隔壁・計器類を全面的にスクラッチし,やはり室内灯と前哨灯を点灯するようにした。ジオラマ上に母艦を設置し,母艦底部より発進する状態で配置したときにライトが点灯可能にしてある。こちらはスペースの関係もあってLEDを光源にしている。

大きい為か,はたまた中国製のせいか,キットの平面部の「ヒケ」が多く,平面を出すのにパテ盛とサンディングに手間がかなり掛かった。また船体は中央で2分割されているのでその処理も大変だった。しかし複雑な形状のパーツの合いは思ったより良い。


ジオラマに決定した大きな理由は,グレーの巨体はのっぺりとし過ぎているので,模型ビルダーとしては単なる素組は避けたいということと,ギミック効果を引き立て,見た目の楽しさが増すだろと目論んだから。また,一度やってみたかった海面の光が海中に透過して船体に模様を刻む様子を塗装には,ジオラマがないと不自然というのも理由だ。

果たしてギミックや汚しやグラデーション塗装や光の筋の効果が上手く現れてくれるか心配もあったが,出来てみるとなかなか悪くない。ライトを点けて覗き込んだ室内の様子に,子供の頃のわくわく感が蘇ってくる。


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