● トニー・フォッカー Anthony Fokker ●
Anthony Fokkerは,1890年,オランダ人の父親が経営するコーヒー農園があったインドネシアで生まれたが,4歳の時には一家はオランダに帰国していた。
勉強嫌いな彼は,高校を中退しているが,機械には深く興味を持っており,1910年になると父の意向で,自動車技術を学ぶべく,ドイツのBingen技術学校に留学することになるが,1908年にフランスで催されたウイルバー・ライト(Wilbur Wright)の展示会を見て触発され飛行機に興味を持っていた彼は,すぐに「Erste deutsche Automobil-Fachschule」へと転校する。そしてまもなく,処女設計・制作の「de Spin(蜘蛛)」という機体を作り上げたが,操縦を委ねたビジネスパートナーが木に衝突し廃棄,そこで彼は自身で2号機「Spin(下写真)」を操縦し,航空機免許を取得した。