トラブルと対策 6

2013.10.12


リアゲートが閉じなくなった (64,000km)


前回のトラブルからちょうど1年,平穏なスマート生活が続いていた。季節が良くなり,カブリオの出動頻度も上がる。この日は頑張って朝早く起き,お出掛けの準備を始めた。ちょっとした荷物を後ろに置いて,ハッチを閉め,ゲートを閉めようとすると,ボイン・ボインって感触で,ゲートが跳ね返って来て,閉じない orz

数年前のことだが,クーペの方が,旅行先で同様の状態になった。仕方ないので帰るまでガムテープで貼り付けて固定した。その時にはアクチュエーターの故障ということで修理してもらったが,すぐまた壊れ,初期不良ということで無償再交換してもらった。今回も左右ドアの音はすれども,ゲート用アクチュエーターの作動音がしないので,これかなと思い,取り敢えずパネルを外してみることにした。ちなみに,アクチュエーターは左側に1個だけで,そこからワイヤーで右のロック機構に繋がっている。

アクチュエーターは写真の左側のジャバラのゴムブーツの下の白い部分でロック機構に接続されているが,この白いパーツとロック機構部が外れない。ジャバラを外してずらして再度,角度を変えたりなんやかやとやってみるも,外れない。しょうがないので,アクチュエーターのケース自体を解体。ビス4本で簡単に割れる。この時思ったが,アッシパーツの取り付けはスターレンチ用ビスで行われていて,それより下のレベルではハトメや通常のプラスビスと,区別がされているように思う。

まぁ,そんなことはどうでも良いのだが,モーターとケースだけになったおで,テスターでモーターを探ると断線はない。ついでなので,バッテリーにつないでみると力強く回る。あれ?アクチュエーターちゃうの?ついでなので,リアハッチ内についているマイクロスイッチ(確か3個だったと)の導通・遮断の確認もしてみたが問題ない。という訳で,アクチュエーターを組み立てて元に戻したが,このパーツは一連の写真のように極めて簡単なメカで組み立て・組み付けも簡単なのだが,ジャバラブーツの両端を溝にはめ込むのがいささか面倒で手間を喰った。

では何か?取り敢えずヒューズを確認する。ヒューズの配置図がネットにあったので使わせて頂いた。ついでに掲載しておく。う〜ん,ヒューズも問題ない。どういうこっちゃ...?ようわからんが,このままにしておいてもラチが開かないので,パネルをはめ込み元に戻すことにする。ゲートのノブをガチャガチャしたらなんときちんと閉まるようになった。アクチュエーターもちゃんと動くようになっているではないか。ようわからんがどっかの接触が悪かったのだろう。モーター自体はすこぶる元気そうだったし,ケースやギアに欠けもなかったからな。喜んでパネル元に戻そうとするが,うまく嵌らない。ついついゾンザイに扱っていたら「バキッ!」という音が orz やってしまった。下のほうに5cmほどのヒビが orz 自業自得じゃなw

此後は多くを語りたくない。が,パネルは現在補修中であるとだけお伝えしようww

リアゲートのパネルを外し,アクチュエーターを半分に割ったところ。

アウトプットギアの反対側が雄ネジになっており,ギアを回すと,白い連結パーツ内の雄ネジが出て来る。

ケース半分とモーターだけになる。

配線の様子。写真中央部と写真外の左右両端のロック機構のところにもそれぞれマイクロスイッチが付いている。


2013.10.13


ライトが切れてないかい? (64,000km)



こうしてなんとかドライブに出掛けられるようにはなったが,朝7時出発予定が昼過ぎになってしまった。で,半日コースに変更し,帰り道に大きなスーパーによって酒の肴を物色する。さて,帰ろうかという頃にはそらは薄暗くなっており,30分も走るとライトの必要になる。暫く走っているとなんか変。周りが街頭や店舗のネオンで明るいので暫くわからなかったが,右のライトが切れている感じ。信号待ちで前方車に接近し,反射するのを確かめるとやはり切れている。

運悪くケーサツに拿捕されないことを祈りつつ,残りの道程の3〜40分を走る。途中のホームセンターで電球を買って帰宅。翌日,交換をしよと思い,買った電球をよくよく見ると「H4」。大体の車は「H4」だからな。ぅん?!カブリオってひょっとして4灯式だったんじゃないかぁ?ひょっとしなくても4灯式である♪ガァ〜ン. 1800円もしたのにぃ orz
翌日,またホームセンターに出向き,「H7」を購入する。1個2000円もしたが,2個購入する。昨日の「H4」はクーペ用のスペアにおいておこう。実はクーペも一度切れている(記事あり)。大体がライト関係は同時に 左右が切れることは無い訳だが,交換は左右同時に行うのが論理的だ。ブレーキランプもテールランプもヘッドランプも,左右同じ時間点灯して来ているいる訳だから。といことでちょっと痛い出費だが,2個交換することにした。ちなみに,最近は中国製の2個1000円もしない高輝度ハロゲンランプが多く出回っているが,経験上,寿命が非常に短い。半年から1年で切れるものも少なくない。電球は小糸製が一番信頼性があると思っているので,それを求める。ってか国産はそれしかなかったが。


切れたのは右側。くじらの歯を外し,手を奥の方のライトの裏に突っ込む。スマートはその小ささと,形状の特殊性のせいと気が利かないことが相まって,整備性が非常に悪い。ヘッドバルブの交換は大変なのだ。クーペの時もそうだった。兎に角,全く触っている部分が見えない状態での作業となる。一度でも経験があって各パーツの形状や位置関係や構造がわかっていればいいが,初めてだとかなり厳しい。取り敢えず,ダストカバーキャップが付いているので外す。

↑ ↑ 中央の黒い爪のすべり止めの筋が付いている方を押さえるとロックが外れる。



外しやすい内側(ハイビーム)のキャップを試しに外してみる。なるほど,こういう具合にハマっているのだな。と言う訳で,次に奥のロービーム側のキャップを同じように外す。問題ない。当然,電極コネクターが付いているいるので真後ろに引っ張れば抜けるだろう。なんとか抜けた。問題はこの先だ。バルブ自体は,バルブのツバが針金のようなスプリングで押さえられているはずだが,どう外せば良いものか。上側か下側か中央部を押しながら,内側か外側にずらすはずだが,どっちの方向が正解か?まぁ,やってみればそのうち外れるだろう。


こういう状況で怖いのは,物を落としてしまうことだ。例えば,ツバをロックするスプリングが本体から外れるようになっていたりすると,あまり適当にやっていると,外れて下に落ちてしまう。そうなるともうパネルを外して裏側から取り付けないと,メクラ状態では元には戻せないだろう。ちょっと様子を探るのに鏡を使って映してみる。よくはわかないが(下の写真の通り),どうやら上の方が外れるようだ。多分外側に開く。で,その辺りの押して引っ込むところを押して外側にずらすと外れた。支点側が外れて落ちないことを祈りながら作業を続けたが,抜けドメ加工がされいて,完全には取れてはしまわなさそうだ。



古いバルブを抜き,新しいバルブを入れる。切り欠きの有る方が上のようだ。バルブ自体の脱着は問題はないが,新バルブのガラス面を素手でさわると点灯時に熱で割れるので,それだけは要注意だ。新バルブを挿入し,ロックスプリングを手探りで元の位置に戻し,パチッとハマるのを確認する。それからコネクターを刺し,念の為,コネクターを持って揺すってみるが,がたつきも外れもないので,点灯してみる。問題ない。次にダストキャップを取り付けるが,このキャップがはまりにくい。キツイとかいうのでなく,ぴったりの位置がメクラ状態では判り難いのだ。なんとか終了し,くじらの歯を戻す。



次に左側の作業移るがこれがまた一段と難しい。なぜなら,右利きの自分は左手での作業になるからだ。右側のライトは右手で行えたのでまだましだった。加えて,なぜかこちらがわはコネクターがきつく刺さっており,なかなか抜けない。握力が弱いせいだろうか。うんじゃかんじゃとやって,やっと抜けた。後は同様にて探りで新バルブに交換し,固定する。テスト点灯するとバッチリである。最後にダストキャップを戻そうとすると上手く嵌らない。なんともやっているが上手くない。そこでよくよく観察すると,ライト本体側の固定用の爪が半分欠けているのに気付いた。プラパーツは古くなるともろくなるのでこういうことはよくある。全くなくなっている訳ではないので,なんとか取り付けられた。振動で落ちないか心配だが,どうやら大丈夫そうだ。様子をみて,必要ならタッピング等で補強しよう。



最後の写真の通り,切れた方は真っ黒になっている,かとおもいきや,実は,切れた側は綺麗な状態の方である。真っ黒な方は,コネクターが硬くてなかなか抜けなかった方だ。あの真っ黒さと関係があるのかも知れない。いずれにせよ,こちらも変えておいて正解だったようだ。その後,くじらの歯を戻して,左右のヘッドライト・バルブの交換を完了した。目でも見える状態なら,片側5分も掛からない作業だが,兎に角メクラ状態の作業は時間が掛かった。写真を撮ったりもしていたので,両方で1時間ちょっと掛かってしまった。


2013.10.28


なんてこったぃ! (64,400km)



ヘッドランプも交換し,リアパネルの割れはあるものの気を良くしてフルオープンでドライブ中に破壊してしまった。
外部の損傷は,中央パネル,右ウイングパネル,フロントグリル。


内部は,リーンフォースメントが激しく損傷するも,バンバーやラジエターやクーラーコンデンサは無傷だった。


足回りは,見た目でわかるのはアルミホイール。スタビライザーロッドにも傷がある。



外部からは未確認だが,ホイール全体がかなり下がっている状況から,ストラットダンパー,ロアアーム,サブフレーム(メンバ),ステアリングギアボックス,ナックル,ボールジョイント類,などが変形していそうなのだ。あぁ〜,廃車かぁ...。