メンテナンス



オイルについて


注意!
マニュアルによると,出荷時にはエンジンオイルの量が少ないので,走行前に0.5リッターのオイルを継ぎ足せとの指示があります。しかし,異なった銘柄のオイルの継ぎ足しは問題があるので,私はゲージで現在の容量を確認の上で,あえてそのままにしてあります。購入先によってはその辺りを既にチェックして いて適当な処置をしてからお客さんに引渡している場合もあるでしょうから,綺麗なエンジンを見がてら,初めに一度エンジ ンルームを開けて,オイルゲージで自分で確認しておいても損はないでしょう。

オイル交換は,昔からの慣わしに従って,皆さん初回1600キロ(1000マイル)位に行うようです。ATFもこの時に一度交換した方がいいという話です。その後のエンジンオイル交換は,通常のターボ車のペース(3000〜5000キロ毎,フィルターはその半分の頻度)でいいみたいです。オイル交換の周期は特に物理的に裏づけされて数値はないようで,個人的な好みでしかないようです。200km毎に交換している(って,毎週だよねぇ)人も居れば3000km(量販店ではこう勧めていますね)の人,5000kmの人,10000km位の人,はたまた車検毎の人と様々です。100%合成油の場合には実際問題としては2万km位は大丈夫なようですね。まぁ,5000〜10000km位が妥当な距離しれません。結論としては単なる個人的な思い込みで決めればいいとうことです。ただし,鉱物油より合成油の方が初期性能の保持期間が長いのは数値でも表れているようです。

オイルフィルターを購入と同時に注文したらベンツA160のものがきました。1000円前後のようです。一般的な缶ケースごと交換するタイプではなく,中の紙フィルターのみ交換するものです。今では(2004年時点),量販店でも取寄せてくれます。高いものではないので,オイル交換時に一緒に交換しておけば精神衛生上よいかも知れませんね。

エンジンオイルは標準(気温)の指定では粘度10W40で,「Mobil1」が参考写真として掲載されています。グレードは特に記載がありません。あまり粘度の低いオイルだとある条件下(確か高速での長時間運転の後)では「オイル上がり」が起こって,白煙を出すという書き込みをみたことがありますが,オイル粘度のせいかどうかは私には分かりません。マニュアルでは使用気温によって0W30〜20W40までを選ぶよう参考表(SAEクラス表)が掲載されています。私は真夏以外はモービルワンの10W30を,真夏には20W40ないし15W50にしています。

ミッションオイル
の方はマニュアルではsmart専用の ATFオイル(エッソなど)使用となっていますが,皆さんの経験談では,デキシロン2というグレードなら他のものでも問題ないそうです。デキシロン3というグレードのオイルもありますが,若干性能が異なるそうです。一般的にはデキシロン3の方が高性能といわれていますが,仕様が違うようなので「大は小を兼ねる」という訳ではないようですね。

smart で採用されているミッションはドイツのGETRAG社のもので,このメーカーでは,MT仕様のミッションにもATFを使っているそうです。通常のトルコン車とは異なり,smart のこのミッションはコンピュータ制御+モーターによるクラッチ付きのというものなので,ミッションオイルはMTFでいいはずなのですが,上記の理由により必ずATFを使うことをお勧めします。また,不要なトラブルを避けたり,保証という観点から言えば,純正オイルを使うべきです。

また,ミッションオイルは頻繁に交換する必要はないでしょうが,初回は5000キロくらいで一度交換しておくことをお勧めします。私が6000キロで交換した時,抜いたオイルには金属粉が多量に含まれていました。黒ずみのような汚れはありませんでした。以降は車検毎くらいの交換でも十分過ぎるくらいではないかと思います。オイル・工賃込みで3500円〜6500円くらいです。ちなみに2万km位で2回目に交換したときには綺麗なままでした。

オイルと言えばついでに,
ブレーキオイルですが,これは通常,ディスクパッドの交換時位しか抜くことはないでしょうし,あまり個人で交換する人はいないと思いますが,ついでに書きます。ドット4が指定されています。オイルのタンクは車のフロントの向かって左の「くじらの歯」の中にあります。ウォッシャー液の注入口の左の少し低いところですので,オイル量の点検のときの参考にしてください。


注意!この車は,エンジンオイルのドレインボルトがないということなので,「上抜き」の出来る設備のある工場でないとエンジンオイルの交換は出来ません。個人でする場合には,手動のポンプが12000円程で売られているようですのでそんなものを利用することになります。



ラジエター液のリザーブタンクについて


車のフロントに向かって右の「くじらの歯」の中にあるリザーブタンクは,設置位置から横に付いている水量の目盛りが見えません。代わりに水の注入口から中を覗くと,穴に2つの「ひれ」がついています。細長く中央付近まで延びているのがアッパーレベルで,円周に沿って半円状についているのがローアレベルですので,その中間あたりに水面が来るようにします。入れすぎると噴出すことがあるので,入れ過ぎ注意とマニュアルには書いてあります。



使用ガソリン


マニュアルによると,95オクタン以上の無鉛ガソリンが指定されています。従って日本ではハイオクの方がいいようですがレギュラーを使うことによる弊害は不明です。また,レギュラーを入れて走っても,特にノッキングやカム鳴きは感じませんでしたが,燃費についてはやや落ちるかも知れませんね。実際,レギュラーの方もハイオクの方も居るようですが,どちらも問題はないようです。



リアハッチダンパーの取り付け変更


リアハッチの上部のガラスにはダンパーが付いていますが,取り付け方向が話題になりました。ハッチを閉じた時に,ダンパー本体のシリンダーが上にあるのが正しい位置とも言われています。本国の広告にはその向きで写っています。納車時のようにシリンダーが下にあると,伝って落ちてくる雨がシリンダーとシャフトの隙間(シール部分)から徐々に入り込んで錆が生じ,それがシールを破損してしまい,すぐにオイルが抜けてスコスコになってしまいます。しかし,動作を観察していると購入時の状態でよいような感じもします。その部分は雨水が流れる部分なので,ダンパー取り付け方向の変更は一人で簡単にできますから,錆びが気になる場合には,納車後なるべく早くやっておいた方がいいと思います。

ダンパーの脱着方法
ボディーとガラスハッチに,はめ込み式のボールリンクによって取り付けられおり,はずれないように金属のカラーで押さえられています。従って,上下2箇所のジョイントカラーを緩めるだけで,ダンパーは取りはずせます。これが2本ある訳です。また,ガラス側はボール固定プレートを両面テープで貼り付けてあるので,力ずくではずすとモゲます。ですから,「ボールにはまっている部分」=「ダンパーの両端のこぶ」とボディーの隙間にドライバーなどを挿してテコのように「こじる」のではなく,次の方法をお勧めします。一箇所はずせればコツがわかって,他の3箇所は簡単にはずせると思います。

1. 下の写真を御覧ください。



リンクボールに挟まっているこぶ状の部分を良く見てください。写真のように,こぶの背中(ボールのはまってない)側を覆うように「C字状」のカラーがはまっているのが見えると思います。また,殆どカラーに隠れていますが,こぶの背中の真中に切り欠きがありますので確認してください。切り欠きは,幅5ミリ・深さ0.5ミリ程です。

2. その切り欠き部にマイナスドライバーを挿し込み,ドライバーの先の厚み分くらい上に引っ張り上げながら,ガイド溝に沿って外側(ダンパーロッドの延長方向)にずらします。カラーの外側の縁がこぶの先端くらいまでずれれば,力を入れなくてもボールからはずれます。
ずらさずに上に引っ張り上げ過ぎると,カラーがガイド溝(レール)から外れてしまいます。外れても壊れことはまずありませんが,はめ直すのにちょっと手間が掛かります。

3.方向を確かめ(太いシリンダーがガラス側),ボールにこぶをはめます。この時点ではゆるゆるなので取り付け方向を再度確認します。また,必要があればジョイント部の掃除とグリスアップもしておきます。

4.最後に,ずらしたカラーを元に戻します。カラーの外側の縁をロッドの反対側の端の方向に向かって何かでほんの軽く叩くと,すんなりとガイド溝をスライドして元の位置に戻ります。ジョイント部を動かしてみて,きちんとボールにはまっていて,かつカラーで押さえられていることを確認して下さい。

作業で気を付けることは,どの工程においても力を入れすぎないことです。



タンクキャップのロックについて


リモコンキーを壊してしまうと,大変厄介なことになるのようですので,キーは大切にしましょう。そこで私はタンクキャップ専用のキーを作っています。

2000年の最終モデルはリッドオープナーが車内にあるとか,リモコンで開くようになっているらしいですが,それ以前のものはみんな,キーをキャップに挿してロックするものだと思います。いたずら防止には最も有効ですが,給油時にはいかんせん不便ではあります。

さて,給油の度にリモコン付きのキーをスタンドの人に渡すことに私は不安を抱いていました。実際,まだ数回しか給油してないのに,既に地面に落とされたり,スイッチの部分を持ったままで力を入れて回されたりと,気がきではありませんでした。他のオーナーの方も同じような経験があるようで,給油専用のスペアーキーを作っている人もいるようです。そこで私も専用キーを作りました。

普通のスペアキーを扱っているところで出来ました。
「FUKI K163」というキー番号であうはずです。「M」は国産車で,「K」というのは外車用のものだそうで,このキーはベンツのものと同じみたいです。店員さんは,「やけに材質が硬いな。なかなか削れないよ」と苦労しているみたいだったので,値段も高いかなと思いつつ作業を見ていましたが,700円で済みました。このキーでタンクキャップは無事に開くようになり,これからは給油時に心配する必要もなくなると思います。先人の知恵に感謝します。



平行輸入車のヘッドライトの焦点


私のsmartは平行輸入車なので,当然右側走行に適合するようにライトがセッティングされています.フロントガラス下部の「くじらのひげ」をはずすと,ライトの裏面が見えます。ライト裏にあるツマミで焦点の上下の変更ができますが,傾きは修正できないので,左側通行に都合よい位置にぴったりあわすことは不可能なようです。

これはsmartに限らず平行輸入車全般に共通する現象らしく,レンズカットの関係上仕方がないそうです。異形ライトの場合,左右を入れ替えることはできませんから,国内仕様のライトに変更するしかないようです。smartの場合,正規輸入車というのがありますから,その部品を入手出来ればそれに取り替えることで問題は解決します。国内仕様のレンズがついたライトが入手出来るかやその値段とか,どの車種でも適合するかどうかなどは現在不明です。ただし,名古屋の「オートリンゼン」という smart の販売店では,2万円程で,レンズの改造をしてくれるようです。



実際のオイル交換について


本日,1800キロ弱で初オイル交換しました。もう少し後でも良かったのですが,オイル量が少ないのがわかっていたので,この距離でやりました。最初は自分で行おうと 思っていましたが,試しにカー用品屋さんで尋ねてみたところ,以下のようになりました。

オートバックス (三重県松坂市)の場合:
平行輸入車は取り扱えないそうです。これは,万一の場合の保証をする際,部品の入手が難しいとかの問題が生ずる恐れがあるので,できないことになっているそうです。ただし,これは三重県の場合のみ(全店)のチェーン店本社通達だそうで,愛知県など大きな町のオートバックスではやっているところもあるようです。


ジェームス 松坂三雲店の場合。最近出来た店ですが,全国チェーンかどうかはわかりません:
オイル交換は,上抜きでも会員価格(=そこでオイル購入の場合は作業料無料)で問題なくやってくれるとのことでした。また,フィルターエレメントはそこでは当然売っていないので,私が車購入時にサービスで付けてもらった2個のうち1個を持ち込みという形で交換してもらえました。ただし,作業料は持ち込みなので,1000円かかりました。

フィルター は取り付け時の締め付けトルクが車種によってみな異なるそうで,smartの場合トルクがわからないので,メカニックが本体確認の上,問題なく作業出来る自信があると判断できた場合のみ実施するとの話しで,取り合えず見てもらったところ,大丈夫なのでやりますとの結論に至りました。交換後100キロ程走りましたが,緩みやオイル漏れ等の問題ありません。

オイル は,MCC指定(推薦?)のモービル1 (ロードマスター 10W30 SJ/CF 100%合成)があったのでそれにしました。100%合成オイルは鉱油の倍近くしますが,このオイルはやや割安になっています。この店では4リッターで4980円でした。割安とはいえ結構高いのですが,私は5000キロ(又は半年)位は交換しませんので,奮発してみました。 オイルとフィルターと工賃の合計は約7000円でした。SJクラスの3リッター缶の鉱油を使えば,4000円位で済みます。今回は10W30にしましたが,次回は10W40にするつもりです。W30は外気温が28度くらいまでになっているので,ちょっと心配ですので。私の住んでいるところは氷点下になることは,年に数日しかないので,20W40でもいいのですが。

オイル量 は,2.3リッター程度が抜き取れました。これは,購入後,0.7リッターを継ぎ足すように指定されていたのを,ゲージで確認したところローアーよりも幾分多くあったのでそのままにしていた為だと思います。この距離なのに廃油は結構汚れていたので,いいオイルが入っていたのでしょう。当然,オイルゲージの穴から抜いてもらって,オイルキャップから注いでもらいました。今回は,アッパーの2ミリ程下まで入れました。 標準では3.2L入ると正規販売店で伺いましたが, 今回は丁度3リッターでした。ゲージよりも多く入れるとエンジンに良くないのでアッパーレベルより気持ち少なく入れるように気をつけましょう。これはメーカーからの注意でもあります。

フィルター は,外側の金属ケースは使いまわさないといけないので,丁寧にはずしてもらうように一言告げておいた方が安心です。向こうはプロなので承知しているはずですが,若いお兄さんが担当の場合,ちょいと心配なので念の為。また,フィルター交換時には同時にパッキン(Oリング)も必ず交換しましょう。パッキンは100円前後です。フィルターは1000円前後です。私の場合,当面は手持ちがありますし,購入は車を買ったところで可能です。ただし,三菱で正規扱いをはじめたので,近いうちに上記のような店でも取り寄せ可能になるのではないかと店の人は言っていました。社外品だと5〜600円で買えるようになれば,作業費用も無料になって嬉しい限りなのですが。




フィルター交換に関しては特に普通の車と変わらないと言っていました。逆にシンプルのエンジン(レイアウト)とメンテナンス性の良い位置なので楽そうでした。ここはジャッキアップではなく,地下ピットからの作業でした。

また,店の人の話では,上抜きの場合どうしても抜き切れないので,
フラッシングオイル は使わない方がいいかも知れないとのことでした。考えてみれば,ドレインから抜いたとしても,やはり残るので,フラッシングはあまり良くないのかも知れませんね。本当のところは私にはわかりませんが,私は今後とも使わないようにするつもりです。

さて,今回のお店の対応の結果,もう1台の車のオイル交換もオートバックスからジェームスに変更することに決めましたが,仕方ないことでしょうね。このジェームスという店はかなり親切丁寧に相談に乗ってくれました。後発店舗故の商売方法なのでしょうね。作業終了後,「手間をおかけしましたね」と言うと,「いい勉強をさせてもらいました」と言ってくれました。 品物の値段には相場があるでしょうから,サービスで対抗するしか生き残る道はないのでしょう。 そうそう,オートバックスの人も申し訳なさそうで,断り方も丁寧でしたよ。




メーカー保証について


以下のことは,smartについてのことではありませんが,参考になればと思いアップします。私はこれまでに2度タイミングベルト切れを経験しました。1度目はスズキのエブリェ550cc,2度目は三菱のブラボー660ccです。ともに4ナンバーですが,トラックというよりはワゴンの装備です。エブリィの方はもうずっと前に廃車になっています。

一方,ブラボーは昨年のクリスマス頃にベルト切れを起こしました。走行距離は8万7千キロ程度で5年半になります。三菱では,タイミングベルトは10万キロ保証部品となっているそうで,それ以前にベルト切れを起こした場合,メーカー保証が適用されるはずです。




修理店と車の経緯について


私の町には三菱自販がありますが,この車は,そことは別の名古屋の車屋さんで買ったものでした。しかしながら,この5年の間に2回の車検と2〜3度の修理をこの三菱で受けています。実はベルトが切れる1〜2ヶ月前にラジエターの冷却ファンモーターが壊れ修理にもっていったときに,ぼちぼちベルト切れが気になる走行距離だけど,半年後の車検までもつかどうかっていう話をメカニックの人としていた矢先のことでした。その時に,10万キロの保証の内容を尋ねてみました。


質問: 「どういう使用状態なら対象になるのか」
回答: 「ベルト切れが他の部品等の不良によって起こったものではなく,ベルト自体に要因があると認められ,かつ,通常のオイル交換が行われていた場合が対象になる」

質問: 「どこまでが無償になるのか」
回答: 「正常に運転できるようになるまでの部品代と工賃のすべて」

というのは,最近の車(特に軽自動車)はハイカムの使用などで,バルブとピストンとのクリアランスが殆どなく,ベルトが切れてバルブが制御できなくなるとバルブがピストンの頭に当たってしまい,最低でも約半数のバルブが曲がってしまうそうです。事実,前のエブリィの時はやく半数が曲がっていたようです。今回のブラボーは4シリンダー20バルブということで1シリンダーあたり5バルブになり,バルブ自体がかなり細いので,大事をとってすべて交換しておくとのことでした。


質問: 「ベルト自体が原因がどうかはわかるのか」
回答: 「分解してみてメカニックが判断する」

結果的にはタイミングベルトの山(歯)が4〜5個飛んでなっくなっていました。


質問: 「通常のオイル交換とは,三菱の工場で交換し,整備手帳に記録がないといけないのか」
回答: 「通常の交換が行なわれていればいい」

質問: 「では何キロ毎くらいにやっていればよいのか,その証拠になるものは必要なのか」
回答: 「通常の交換が行なわれていればいい」

質問: 「それは,どうやって判断されるのか」
回答: 「通常の交換が行なわれていればいい」

との繰り返しでした。


このことから私が判断したのは,オイル交換には適切といえる距離的な基準はなく,一概に何キロ毎というのは大して根拠がないんだなということです。また,向こうの立場上,こういったはっきりしない基準の事柄についてあまり断定的なことを言ってしまうとまずいのかなとも感じました。

最終的には,修理のすべての料金が無償となりました。ただし,ベルトテンショナーとプーリーは取り合えずは交換しなくても使えるが,万全を期すためにこれらも交換したとのことでした。確かにプーリーなどは磨耗するのでベルトとのなじみを考えると同時に交換すべきでしょうし,テンショナーは消耗品ということであり,距離的に交換するのが妥当だと考え,この2つの部品だけはこちらから申し出て金を払いました。工賃は無償です。

この申し出に対して,担当の方(チーフメカニック)はそうしてもらえると大変助かりますと言ってくれました。すべてを無償にと主張もできましたが,今後もお世話にならないといけない工場ですし,権利だけを盾にして無理を通してもいい結果は生まれないと判断したからです。

smartに関しては タイミングベルトは使用されておらず,伝統的なカムチェーン仕様になっています。従ってベルトのように切れてその場に立ち往生っていうことはなく,プーリー(ギア)とチェーンは数十万キロはもつでしょう。テンションは自動で調整されるので,調整不能なまでに磨耗するとメカノイズが気になってきますから,そうなったら交換する必要があるでしょう。

おまけ


修理の時期が丁度正月休みとご存知の三菱の不祥事の後始末(三菱全車の無料オイル交換と点検)の整備のせいと,無償修理の為(かんぐり)か,修理完了までに足掛け2年,又掛け3ヶ月が掛かりました。実際には45日位でしょうか。

故障の当日は日曜でしたが,三菱に電話すると,運良く空の陸送車がこの場所をと通って帰ってくるところだということで,運転手の携帯に連絡してくれ,30分程で人間ともども拾ってもらうことができました。その回収の費用も請求されることはなく,修理期間は,無償で代車を貸してくれました。代車で3000キロ近く走ったのは初めての経験です。この項の最後にこの三菱の方々に感謝の意を表せていただきたいと思います。




タイヤの空気圧


指定の空気圧は,前輪1.6kg,後輪2.5kgとなっています。しかしながら,私の場合次の理由から空気圧を変更して乗っています。この車は,サスが硬めに設定されている上,シートも硬く,タイヤも扁平がきついので,ギャップなどのショックの吸収がかなり悪いというの気になります。また,パワステは付いていないので,ハンドルも軽くありません。そこで,少しでもショックを吸収してもらえるように,後輪を2.2〜2.3kgと10%低く,また前輪は,幾らかでもハンドルが軽くなるようにと,逆に10数%高くし,1.8Kg程度に設定しています。

たったこれだけのことですが,乗り心地がかなり変わってきます。実際に,この設定に変更した後は,ハンドルは大分軽くりましたし,ギャップで感じるショックも和らいだような気がします。

大幅な空気圧の変更は,高速でのスタンディング・ウエーブ現象の誘発や,編磨耗,最悪の場合はホイールから外れてしまうということも考えられますが,10〜20%程度の違いは「誤差」的な許容範囲だと思いますので,さほど神経質になることはないと思います。




オーディオ盗難防止モードの解除


純正のオーディオ(カセットとラジオ)には盗難防止機能というのがあります。一度車体から取り外したこのオーディオ装置は,再度使用する場合には盗難防止モードを解除する4桁のコード番号を入力する必要があります。オーディオの盗難は欧米では日常茶飯事のことらしくこういった機能がついているのでしょうが,実はこれが結構厄介です。とういうのも,この機能は,機器が車のバッテリーからはずされると働くので,バッテリー交換の際にも作動してしまうのです。別のバッテリーか電池でバックして車のバッテリーを交換すれば問題ないで すが,通常のバッテリー交換後には次のような作業が必要になります。

まず,smart購入時に取り扱い説明書と一緒についてきている(はず)のコードナンバーを調べます。4桁の数字です。これがわからないと一度盗難防止モードに入った装置の電源を完全に落としたあたと,再び作動させることは不可能です。説明書によりますと,番号を書いたカードをなくしたり,番号がわからない場合には,スマートセンターに持ち込まないと再使用はできないそうです。ただし,正規車の場合には,ディーラーに行けばなんとかなるのかも知れませんが。

いよいよ盗難防止モード解除のコードの入力です。ラジオの右にあるつまみの周りについているボタンのうち,smartのロゴのボタンを押すと >>CODE<<
もしくは,>>SAFE<<という表示が現れます。次にそ右のつまみを右か左に回すと>>----<<又は>>/----<<が表示されます。これがコードの入力画面です。コードは,ラジオの自動選曲ボタン(ラジオの液晶パネルの下にある6個の丸いスイッチ)の1〜4を使用します。
番号は4桁です。千の位の数は1番のボタン,百の位の数は2番,十の位の数は3番,1の位の数は4番で入力します。例えば,コードナンバーが「1904」ならば,1ボタンを1回,2ボタンを9回,3ボタンを10回,4ボタンを4回押します。番号入力が終わったら,スマートロゴボタンをもう1度押し,決定(完了)します。

注意すべき点は,このとき間違ったコードを入力した場合,当然もう改めて入力し直さないといけない訳ですが,再入力には一定の時間を置かないと受け付けてくれなくなります。その待ち時間は1回毎に長くなります。
失敗回数と待ち時間との関係は次の通りです。

失敗回数  1  2  3  4  5  6 7回以降
待ち時間 21秒 90秒 5.5分 22分 90分 6時間  24時間

とういことなので,コードナンバーの入力は慎重に。なお,年式にもよるかもしれませんが, ディーラー車の純正オーディオにはこのコードはありません。



シートベルトホルダー

皆さんは,smartのシートベルトは張りが強過ぎると感じていませんか。このベルトにはフォースリミッター装置がついていて,衝突時のホールド力の調整はしてくれるようですが,通常時のテンションが強過ぎると私はかねがね感じていたので,先日オートバックスにてシートベルトフォルダー(本当はなんと呼ぶのか知らない)を買ってきました。ベルトを裏表から挟んで引き込み口につっかい棒をし,引き戻されるのを妨げるタイプのよくあるものです。これを使うと,降りる時にベルトをはずすと「だら〜ん」となってしまうのがちょっといやなんですが(簡単にずらせるが面倒くさい),装着時の圧迫感は全くなくなるのでこの車を買う前からも使っていました。今回,わざわざここにアップしたのはその形にあります。別にレアものではないですが, 写真通り可愛いやつです。手足と胴体がプラプラと動きます。




smartの住人たち


smertの住人たちを紹介します。彼らの話によると,ダッシュボードの上は暑い上に紫外線も強く住みにくいそうです。お肌の色が変わってしまいそうだと心配していました。