更新した内容9



2009.02.04(113,000km)

サーモスタットの交換



昨シーズン辺りから,なんだかヒーターの効きが悪く,水温も低め。アイドリングで15〜20分程置いて置くとおだんご2つまで上がるものの,外気温10〜15℃程度で時速60km/h前後で6速で走っていると,おだんごが1個まで下がってしまうことも度々あった。

オーバーヒートというのは致命的なトラブルにもつながるが,水温が低い分には冬場に寒い思いをするだし,スマートは冷え性だという認識があったのでとりあえずそのままにしてあった。ヒーターの効きが悪いことに家内は不平をもらしてはいたが...。

今回カブリオを購入し,それに乗ると,すぐにおだんご3つまで水温が上がる。これがノーマルだとは分かってはいた。が,そのヒーターの暖かさにまけ,クーペを修理に出す。

オーバーヒートの場合,サーモスタットだけでなくファンモーターやラジエター関係に,それにウォーターポンプ(昨年交換済み)などの深刻な問題も考えられるが,冷えすぎはサーモスタット以外に考えにくい。

結局はサーモスタットの不良ということで交換してもらった。実は前回の整備でウォーターポンプの交換をしたときにサーモスタットも交換してもらおうと思っていたが,頼むのを忘れていた。ポンプは特に症状はなかったが,予防の意味で大枚をはたいたが,もっとトラブルの元になり易いサーモスタットを交換しないとは頭隠して尻隠さずだ。

今回はイン側のパイプとアウト側のパイプ(このパイプ内にサーモスタットが入っている(写真左側)らしいがスマートお得意のアッセン交換)の両方を交換。その後は巡航時におだんご3つの状態戻り,ヒーターも良く効く。ついでにクーラーガスもチェックしてもらったが,特に問題なさそうだが,時期的なこともあり,暖かくなったらもう一度チェックしてもらう予定。9年になるが補充は一度もない。

車屋やスタンドでは口を揃えて年に一度は補充をと言うが,クーラー屋の話では,最初の配管がきちんとされていれば,ガスの補充は必要ないらしい。一度でも抜けたようなシステムは配管が下手糞で,確かに毎年補充する必要があるらしい。


プラグ・ケーブルの交換



前の整備のときに6本のうちの1本がシャーシーとこすれたか何かで被服が削れ,リークしているとのことでテープで応急処置をしてもらったが,今回交換した。経年変化で絶縁も落ちるし,銅線自体の内部抵抗も増えるので交換。6本セットだというのでその通りにした。交換後,特に体感出来る違いはない。


プラグの交換



前回のプラグ交換からまだ1年ほどしか経ってないのでちょっと時期が早そうだったが,距離は結構走っていたのでチェックの後,メインの3本だけを交換。電極はそこそこ減っていた。サブはややくすぶりぎみだったそうだが,そのままにした。サーモ・プラグケーブル・プラグ交換にかかった費用は
こちら




2009.03.03(115,000km)

リアゲートロック・アックチュエーターの再交換



昨年の10月後半にリアゲートロック・アクチュエーターが故障,交換したが再び故障。パーツは1年間保証らしく,今回は工賃も含め無償で再交換してもらえた。無償とは言え,工場が遠いので往復に交通費が掛かる上,今回は2〜3日預けだったので代車の不便もあり,有難いとは言えないが。

故障の原因は不明だが,単純な構造なので,通常こんな短期間で壊れるとは不思議だ。メカニックの見解では初期不良だろうということだった。その後半年になるが,今のところ大丈夫だ。元々のものは8年も問題なかったのだから,個体差ということなんだろうか。ドアのアクチュエータの方が開閉頻度が圧倒的に高いのだが,リアゲートの場合,ゲートや窓のねじれがあるので負担が大きいのかも知れない。




2009.10.01(125,000km)

新オイル添加剤を試す



正直を言うと,この手の添加剤の効能は殆どがプラシーボであり,金の無駄だと思っている。昔はクロモリ配合のものや高純度オイルといった添加剤がよくあったが,その効果の程は疑問だ。とは言え,うちのクーペはもう12万kmを超え,新車当時のエンジンパワーが失われかけているのも事実だ。だが現時点ではまだピストンを交換する程でもないし,金もない。

そんな中,先日オートバックスでたまたま目にしたのが最近発売されたらしいシュアラスター社の「LOOP(ループ)」だった。説明書きによると「フラーレンC60(fullerene)」が配合されているらしい。時は流れ,ナノテクなるものが各分野で謳われるようになり,確かに分子の微小化は果たされている。半信半疑ながら最先端テクとカー用品の老舗メーカーということもあり,少々高価だが買ってみた。

フラーレンを発見した海外の科学者グループは,これによって1996年のノーベル化学賞を受賞した程の重要な物質だ。フラーレンとは炭素クラスターのことで,潤滑剤としては接触面の動摩擦がゼロのナノギア・ナノベアリングとして非常に注目されている。また,薬や化粧品としても利用開発中だという。

ループには数種のラインナップがあるが,今回使用したのは「ウルトラクリーニング」と言うエンジン内部洗浄を主効用とする商品だ。2500円弱で買える。1本でオイル4L(5〜10%)に対応とのことなので,スマートの場合,2台分と考えてもよいが,今回は1台に全部入れてみた。ちなみにこの製品は,投入後3000〜5000km走行後にフィルターとオイルを交換して抜き去り,その後3万km毎に使用するというものだ。時間を掛けてゆっくりと清浄すると謳われている。今回はオイルの定期交換時に添加した。このレポートは,投入ののち数日間(50km程度)街乗りしたあと,250km程の日帰りドライブした時点でのものだ。よって清浄効果ではなく,配合されたフラーレンによる潤滑効果に注目したレポートになる。


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では効果やいかに。加速感・トルク感などというのはあくまでも「感」であって,個人では数値測定が出来ないのでプラシーボの範疇を出ないのかも知れないが,はっきりと変わった部分が幾つかあった。

・メカノイズの減少
この位の走行距離になるとカムチェーンの音がうるさくなる。カシャンカシャン・シャリシャリとこの車も数万km前から音がしているが,それがかなり静かになった。オイル交換後しばらくは静かになるので,ループの効果とはまだ断定出来ないが,db計なしでもその違いは明らかだ。

・燃費の向上
もともとこのクーペは燃費がいいのだが,クーラー使用時や高速で時速100km巡航では悪化する。今回は,60kmは信号の少ない国道,高速を35km走行,35km信号の多い市街地,クーラー弱を2時間程使用,これらはドライブ前半にあたる。燃料計によると,団子1個消えた段階で約6.5Lを消費するのだが,その時点で175kmを走行していたのでリッター26〜27kmと推定出来るが,この時点ではセルフのスタンドが見つからなかったので実測は出来なかった。

後半の120〜130kmはカーブとアップダウンの多い山道で4〜5速多用の国道。帰宅後,同じポンプから給油し計算するとリッター24.5kmとなった。最高記録はリッター26km強が数度あるので,記録自体は最高ではないが,この走行条件でこれだけ走ったことはかつてなく驚いた。

・パワーアップ
ノンターボ域のトルク感に関しては,慣れた登り坂での粘りや使えるギアーの違いで判断しているが,確かに以前よりも力強く感じる。加給時のパワーアップは特に感じなかった。

5000km走行後の次回オイル交換時には同社の「エンジンコーティング」という添加剤を入れてみようと思っている。これはメーカーが推奨する使い方で思う壺にはまることになるのだが,ナノテクは「名のテク」だけでなく,今回の様子からこちらも効果が期待出来そうなので,3ヶ月か半年先になるが投入してみようと思っている。




5万km走行以上の車には「エンジンリカバリー」というのもあるそうで,「エンジンコーティング」が摩擦を減らす目的,こちらはシリンダーとピストンのギャップを埋める為のポリマーが主体のようだ。どちらにすべきか迷っている...ってことで完全にメーカーの思う壺な今日この頃である。





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また,同時に同社のフュールクリーナーも使ってみた。これには1300円位のものと1800円位のがあって,すでにド壺な俺は言うまでもなく高いほうにした。前回にもSTPの高濃縮タイプのフュールクリーナーを使ったが効果はあるようだ。この車は数万km前から加給時の吹き上がりにやや息つきが感じられるようになったが,水抜き効果か清浄効果か,前回も投入後はかなりの間吹き上がりが滑らかになっていた。最近また気になるようになったので今回はこれを投入,その後息つきはなくなった。



勿論おれはシュアラスターの手の者でもなく,ショップ経営者でもない...。





2009.10.14

うちのサウンドシステム



スマートに標準でついているオーディオは音が悪いという人が多い。が,俺は比較的満足している。というよりは車で聞くには十分だろう。高級セダンなどならまだしも,元々この車は車内が静かな方ではないので意味がない。

とは言え,いまどきカセットだけしかないというのも困ったもので,数年前まで乗っていた車にはCDとMDプレーヤーがついていたが,これもまたCD盤はかさばるし,MD(もう消え去った?)は編集録音が面倒。いまとなっては車の中ではMP3に限る。

MP3プレーヤーも登場した当時は高価であったし,車載には配線の手間が付きまとった。しかし,数年前にオークションで見つけたこのプレーヤーは重宝している。FM送信式のメモリーカードタイプ。日本では著作権等の問題で,メモリーカードタイプは殆ど販売されていないらしい。更にFMで飛ばすには別のトランスミッターが必要になる。

よくは知らないが,国産有名ブラインドのMP3プレーヤーは,特殊なエンコーダーを通さないとWAVEファイルからMP3に出来ないらしい。そうやってMP3にエンコードされたデータはその機械でしか再生出来ないように内蔵メモリー式になっていると聞いた。

MP3はそのファイルの小ささ故に,沢山の曲が小さい容量のメモリーに保存出来る。よって内蔵メモリー式のプレーヤーは1〜2GBのメモリー容量があるが,ひとつのメモリーに様々な曲を入れると呼び出しが面倒だ。勿論,高機能なものならフォルダー分けなどで呼び出しも簡単だろうが,簡易型はそうはいかない。

よって,うちでは250MB程度のSDカード4〜5枚を使ってジャンル別に保存している。聞きたいジャンル毎にSDカードを差換える訳だ。SDカード程小さいと数枚小物入れに入れても邪魔にはならない。一度再生を始めたら,こだわりなく流しているだけなので,これで十分だ。

写真に写っているものの前に買った同タイプものは音割れがひどく使い物にならなかったが,音質に関してもこの機種はかなり良い。FMタイプの場合の音質というと,送受信の同調に伴うノイズと本来の再生音の質に分けられるが,これは送受信のノイズが殆どなく,再生音も低音域から高音域までスマートのアンプとスピーカには十二分な音質だ。これまで東京や大阪を走った限りでは感じたことはないが,周辺の電波状態によっては同調時のノイズが気になることもあるかも知れない。

また,レブメーター取り付け時にラジオ用のノイズフィルターが必要なようだが,聞くところによると,AM受信時のみの対策でFMには関係ないらしく,フィルター付きのクーペでも無しのカブリオでもMP3受信時に自車からのノイズを拾うこともない。AMは高速上での交通情報しか聞くとはなが,フィルターの有無はあまり関係ないように思う。また,うちのカブリオにはオプションの純正ツイターが付いているが,シャカシャカしてあまりよくない。

車体色に合わせて,2色を購入,予備にもう1個買ってある。これは違う色にすればよかったかと思っている。送料を入れても1個2千円程度だったが,そのコストパフォーマンスはかなり高いと言える。