アルゼンチン10 ベルナスコニ4 ドーマ(祭りにて)

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俺が撮る写真には癖がある。まず全体に暗めの画像が多い。そして逆光が好きだ。逆光に映えるシルエット,光と影のせめぎ合いを撮るのが好きなんだ。

この旅で撮った写真の半分はモノクロ(白黒)だ。マヤの遺跡は主にモノクロで撮っている。人物を撮っても,カラーにはない味わいがあっていい。



パンパの草原を走る県道。仲良くなったカルロス家のピックアップトラックを借りて,村の近くを走る。俺が南米で4輪車を運転したのはこの時だけだ。

村の近くには森のようなものも作られている。写真の左側には,地が果てて,地平線と呼ばれるところまで,背の低い草地がずっと広がっているだけだ。




大きな木が静かにたたずんている。何を見て来ているんだろうか。きっと遠くまでよく見渡せるんだろうな,パンパでは。




静かにたたずんでいるのはなにも木だけじゃない。こんなのもたたずんでいる。




ある日のこと,村から少し行った草原で,ガウチョ達のお祭りがあった。「ドーマ」というジャジャ馬慣らしが目玉だ。村中の人たちが集まって来る。ささやかな楽しみだ。




親しくなった村の人と,俺も一緒に草原に出掛けた。「アサード」と呼ばれるバーべキュウだ。この家族も親切でいい人たちだった。奥さんの優しい眼差しは今でもよく覚えている。この写真の彼女の表情もいいね。




ガウチョ達は,自分達の腕を競って,ジャジャ馬慣らしにかかる。馬は背が高い。乗っかるとかなり高い。それがウイリー(?)するとさぞかしスリルがあるだろうな。




馬に乗ってさっそうと疾駆する男たちはこの上なくカッコいい。スポーツカーやバイクなんて全然目じゃない。でも,名誉と誇りを守るというの厳しいものだ,いや痛いものだ。




そして,祭りは終わった。

静寂な空気をにじませながら,いつもの闇がパンパに押し寄せて来る。



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