Macchi M.5 fuselage

ハルの制作

よくよく見ると,ピンホールや欠けなど,抜けの悪さが露呈して来る。

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特に,コクピットが収まる船底部のパーツの合いが非常に悪い。レジン特有の反りが出ている。熱を掛けて何度か仮組みして,当たりを付けてからコクピット内部を作り込み,塗装を済ませる。船底を接着してからでないと取り付けられないパーツも幾つかあるので,それらの接着位置や手順を何度かシミュレートしてから船底を接着する。

瞬間で接着後は,垂直面にマスキングを張って堰を作り,ガイアの瞬間カラーパテで隙間に肉盛りをし,硬化促進剤を吹いて硬化し掛けたらマスキングを剥いで,完全硬化後にサンディングする。
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ガイヤのパテは,この柔らかいレジンにも負けない切削性の良さを持ち合わせており,レジンを窪ませることなくサンディング出来るので,綺麗に面が出る。エッジが立つよう注意してサンデンィングを完了。充填用瞬間パテは幾つかあるが,ガイアのものが一番高性能な気がする。
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続いて,半分気泡で欠けていたコクピット側部のエアインテイクを一度削り落とす。プラ棒でお椀を作ってそこにプラバンを貼って作ったら,胴体に接着する。その前方の機銃口の部分の凸リベットもサンデンィングでほぼ消えたが,超極細ノズルkk3で瞬間接着剤を盛ってリベットを再現。次いでに銃口も貫通させておく。舳先(へさき)上部の補強金属にも間隔が広めのリベットがあるが,こちらは枕頭鋲なので,千枚通しで打ち直した。
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船底パーツを貼り付けてからでないと追加できないコクピット内の小物を取り付ける。まだ幾つか取り付けるものが残っているが,一応,外部の塗装を先に済ませる。レジンの場合,シリコンオフなどで十分脱脂し,1層目にミッチャクロンを吹くのがベストで,その上にラッカー系のプラサフを吹いてからオーバーコート(色付け)を行う。

また,この写真にはないが,舳先の船底部にも蛇の目マークがある。船底は形状が平面ではないので,マスキングがややしにくい。内部は結構単純な装備であるが,それなりに見応えのあるコクピットに仕上がった。

ハッチなどの金属部は,Mr.カラーのNo.212で塗った。この塗料は,最後に磨くことで金属の鈍い艶が出て,それらしくらしくなる。この金属塗料シリーズは好きで,多用している。
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