Avro Triplane 1911 Roe IV
 ● Avro Triplane 1911 Roe IV  アブロ・ロー4型 ●

1型 1908 J.A.P 9馬力エンジン搭載


2型 1909


3型 1910


4型 1911


水上機タイプ



【実機について】
アブロ3葉機は,イギリスのAlliott Verdon Roeによって設計され,1910年9月に飛行に成功している。その為,アブロ3葉機と呼ばれたり,ロー4型と呼ばれる。前身の1型から3型では,水平尾翼も3葉になっている。3型ではラテラル・コントロール( lateral control:ロール軸)にエルロンが採用されていた。また3型には,グリーン社若しくは,J.A.P社の35馬力エンジンが搭載されていた。

この4型でも,3型と同じ35馬力のグリーン社製水冷4気筒エンジンを搭載しており,ラジエターは操縦席前方の上翼と中翼の間に設置されている。スパンが短い下翼は,胴体から離れて設置されている。水平尾翼も3型までの3階建てから1枚となり,ピッチコントロールは,旧型の持ち上げ式から,エレベーター方式に変更されている。

この機体は,アブロの飛行学校で使用されたが,エルロンを廃止したためか,横滑りのコントロールが3型よりも敏感で難しくなったらしく,横滑りしての墜落が相次いだが,いずれもすぐに修復され,使われ続けたという。しかし,ローは,この4型を以て3葉機に見切りを付け,これ以降は,複葉機の開発に専念し,最初の複葉機のD型は,格段に性能が向上した。


【主な諸元】
乗員: 1
全長: 9.1m
翼幅: 上翼・中翼9.75m,下翼6.10m
全備重量:295kg
エンジン: Green C.4 インライン水冷4気筒 35馬力
最高速度: 40km/h


【キットと制作】
総論はマーチン・ハンダサイドのページを参照


このキットはライフ・ライク・ホビー製であるが,初版は60年以上前のものであり,入手したキットは中古で,開封済みのものだった。幸い欠品はなく,箱も綺麗ではあったが,取説の外側に折られた面が,かなり酷い日焼け状態だった。取説は読めればよいので気にしていなかったが,作り始めると,これまでにない状況に直面する。 最初は,これが60年前のキットなので,プラ材が経年変化しているのかと思ったが,どうやら部分的な痛みのようなので,箱の蓋を開けた状態で,直射日光が当たる場所に長らく置かれたいたようだと思われる。
その劣化状態とは,油分が完全に抜け,全く粘りがなくなり,せんべいのようにパリパリと割れたり,崩れてくるのだ。それがパーツ全てではなく,例えば,支柱の片端であるとか,翼の片端だけの数センチに見られるというものだった。

その為,支柱の一部をプラ棒で作り直したり,補強を入れたりと大変手間が掛かった。塗装を完了した翼を胴体に取り付け持ったところ見事に破れた。既に取り付けてしまっていたので,通常なら念入りに修復して塗装することが出来なかったが,なんとか修復した。
機首部のロゴは特徴的なので,手描きで入れた。グリーンC.4エンジンは詳細なデータがなかったので,殆ど手を入れなかったが,ラジエター部や燃料配管などを追加した。


下のサムネールをクリックすると複数の大きな画像(1000dpi)に飛ぶ。表示された各画像を更に個別にクリックするとフルサイズ(1920dpi)の個別画像に飛ぶ。
Gallery 1

Gallery 2

Gallery 3

Gallery 4

Gallery 5

Gallery 6

Additional 2 Photos





プラモデルのトップへ戻る

模型や猫の掲示板へ行く
危険な掲示板へ行く