Lloyd C.V 2nd work
 ● Lloyd C.V 2nd work   ロイド C.5 2作 ●

実機について

 オーストリア・ハンガリーのロイド社で製造された複座偵察機で,1916年の春に設計が始まり,同年10月に初飛行を迎えている。ロイド社最初のCタイプの機体(C.I)はDFW社の機体を参考に製造されていたが,このC.Vは独自の設計となっている。最も特徴的なのは,木製合板プランクの胴体のみならず,翼までもが木製合板でフルプランクされていた点だ。また翼間支柱の設置方法も独特だ。これまでの同社のCタイプより小型で,後部座席に機銃が1丁と,機体によっては上翼上面に機銃が設置されることもあった。1917年と言えば,既に前方機銃用のプロペラ同調装置は実用化されていたが,オーストリア軍のシュバルツローゼ機銃は,同調装置との相性が悪かった。その理由の詳細は「飛行機の発展とその裏事情 序巻」に詳しいので,興味のある方は参考にしていただきたい。

 終戦までに144機が製造されているが,全面木製合板プランクというのは湿度や温度の変化に弱く,運用が難しかったと言われている。そのため,前線に配備されたが,間もなくなく練習機として使用されるようになった。しかしながら,戦後は1924年までポーランド軍などで使用され続けた。最初の試作機は,オーストリア軍によって,40.11の機番を与えられ,のちに46.01に再指定されている。軍の評価では,最高速度が200km/hと十分な高速性能であったようだ。

主な緒元
・全長:6.85m
・翼幅:11.0m
・空虚重量:820kg
・最大重量:1200kg
・最高速度:200km/h
・運用高度:5,000m
・航続距離:250km
・エンジン:水冷直列6気筒Austro Daimer 160馬力(試作機に搭載)
・武装: Schwarzloze7.92mm機関銃 1ないし2門(非同調式)

キットについて
スペシャルホビー Special Hobby 1/48
スペシャルホビー社の1/48インジェクションキットの2機目である。1機目は機種周りの形状を愉しむために,カウリングを閉じた状態で制作し,主翼は市松模様のプランクとしたが,今回はカウリング上部を解放し,主翼は標準的な板張りとした。このキットは簡易インジェクションであるが,簡易インジェクションとしては組立に大きな問題はない。ただ,脚支柱が少し短いように思う。オーストリア機らしいフォルムが上手く表現されたキットだ。

制作について  (2026.1)
今回のエンジンは,キットに搭載のレジン製にやや手を入れて使用した。車輪はキットパーツのタイヤ部をくり抜き,社外品のエッチングのスポークを入れ込んだ。風防は付いていないので,いつもの3色団子で作った。張線はモデルカスティンの0.6号を使用した。マーキングは付属のデカールを使用した。この機体は好きな機体なので,もう1機を同じキットか,出来ればレジンの1/32で作りたいと思っている。


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