Roland D.VIa
● ローラント D.6b Roland D.VIa ●

実機について
LFG 「Luft Fahrzeug Gesellschaft(航空機製造会社)」製の機体で、フランスのニューポール社の技師であったフランツ・シュナイダー(Franz Schneider)がLFGに入社後に設計にあたった。D.6には「a型」と「b型」とがあり、外観上は水平尾翼(エレベーター)の形状がことなるだけで大きな違いはなく、共にビア樽のような甲板張りの胴体が特徴だ。全部で350機ほどが製造された。

モデルととなった機体は1918年、Jasta23bに所属していた「a型」であるが、製造番号や搭乗者は不明。また胴体の帯は黒または赤であるようで,今回は赤にした。


主な緒元
・全長:6.40m
・翼幅:9.40m (lower: 8.68m)
・空虚重量:656kg (loaded: 856kg)
・エンジン:メルセデス Bz.IIIa 150馬力
・武装:Spandau LMG08/15 2門
・最高速:200km/h
・上昇限界:5,000m


キットについて
フライ FLY 1/48

7年ぶりの再制作になる。48の1次大戦機も2年振りになる。キット自体は同じで,簡易インジェクションとしてはまともなキットだ。とは言え,パーツの合い具合などあまぁまぁ,バリや段差なども少なくないが,エンジンマウントやコクピットなど機体内部のパーツの取り付け位置は東欧独特の「てきとー」の世界だが,支柱や張線の位置などはおおよそマーキングがあり好感が持てる。また,これも欧州キットに共通だが,プラが柔らかい。

エンジン本体はレジンでモールドはいいほうで,それをベースにディテールアップするとかなりいいものが出来る。また,エッチングも付属しているので,シートベルトや機銃などのディテールアップには有難い。また,デカールはローゼンジーも付属しているが,マーキング(デザイン)のデータがないので別途資料が必要となる。全体的には悪いキットではない。国内では初回の入荷分はほぼ売り切れてしまっているようだ。



制作について  (2018.1)
1918年,Jasta 23b 所属, 搭乗者:不明, 識別番号:不明

簡易インジェクションなのでプラパーツは多くはないが,分割線部のズレ・バリが多いので,形成にはそれなりの時間と手間が掛かる。材質は柔らかめなので加工自体は楽だが,強度的に問題がある。下翼と胴体の付け根は0.7mmの真鍮線を使用,また,各支柱や尾翼関係の取り付け部にもすべて真鍮線を埋め込み補強した。

上部カウリングが胴体パーツに一体成型されているので,完成後はエンジンが殆ど見えなくなる。前回はそのまま組み上げたが,今回はサイド・カウルを切り取ってエンジンがよく見えるようにした。エンジンは,32スケールのダイムラー・メルセデス・エンジンと同等のディテールアップを施した。尾ソリのダンパーゴムはモールドされているが,主脚のほうにはモールドがなく,銅線で追加した。張線はEZラインを使用。

今回のローゼンジーは4色だ。木質感を強調したが,写真ではあまり判らないが,赤・黒部も同じように下地を作ってあるので,実物では木部もそのタッチが見られる。

Gallery 1

Gallery 2

Gallery 2

Gallery 4
上のサムネールをクリックすると複数の大きな画像に飛ぶ。表示された各画像を個別にクリックするとフルサイズ(1920dpi)の個別画像に飛ぶ。IEでは自動的にウインドーサイズに縮小されるので,その場合にはウインドー内を一度クリックすると拡大される。

 



プラモデルのトップへ戻る