Albatros W.4
 ● Albatros W.4 アルバトロス W.4 ●

実機について

初期型(耳型ラジエター装備)


後期型(翼型ラジエター装備)




アルバトロスD.Iをベースにフロートを装着し,海軍機バージョンとしたのがこのW.4である。1916年6月に試作機が完成し,量産が始まり,1917年の末までに118機が製造された。D.Iで不評だったA字型の胴体支柱は,外側に開いた2本の形状に変更されているが,D.IIのようなN字型のものにはなっていない。この機体も,最初期型にはビントホフ社の耳型ラジエターが搭載されているが,後期型にはTuB社の翼型のラジエターが搭載されている。

終戦間近の1918年7月には,8機がオーストリア・ハンガリー海軍のKuK-LFTに配備されている。

このようにD.Iは,マイナーチェンジが施されたD.IIへ移行し,その後は,大きく設計変更されたD.IIIへと発展する。


主な緒元
・全長:8.5m
・翼幅:9.5m
・空虚重量:775kg
・最大重量:1,070kg
・最高速度:160km/h
・運用高度:3,500m
・航続距離:450km(3時間)
・エンジン:水冷直列6気筒Mercedes D.III 160馬力
・武装:Spandau IMG08 7.92mm(KuK-LFTではSchwarzlose 8mm)機関銃 2門(プロペラ同調式)
・製造機数:118機


キットについて
エデュアルド Eduard 1/48

エデュアルドのプロフィパックキットである。エッチングパーツやカット済のマスキングシートた付属する。最新のエデュアルドのキットに付属するエッチングは塗装済みであるが,これは無地だ。塗装されていても,折ったり,曲げたりすると剥がれてしまうので,あまり意味がない。どちらのタイプのプロフィパック・キットでも,インジェクション・パーツは同じで,特に組み立てに手こずるところはない。



制作について  (2020.6)
Warnemünde,バルト海配備 1917年5月

作りやすいキットではあるが,エデュアルドなど海外のキットは柔らかいプラ材が多く,このキットの場合は翼間支柱が細く弱わかったので,タミヤのプラバンを整形して作り直した。このキットも,エンジン後部はスカスカなので,燃料タンクを作って入れた。1番の問題は,一連の1/48のキットシリーズには,キャノピーが付属しない点だ。そこで今回も,やまざき・三色だんごキャノピーを取り付けた。あれは重宝する。

今回も塗装は全て塗りだ。海軍機の正六角形の3色ローゼンジーでマスキング作りが楽だが,デカールが付属している。今回は,ちょっと油断したせいか,マスキングのズレが多めだ。油断したというよりは,基にしたデカールのズレが大きく,修正せずに使用したせいだろう。少し離れると気にはならないが。最初期型はローゼンジーではない生成りのままの羽布も機体もある。

Gallery 1

Gallery 2

Gallery 3

Gallery 4

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