天山12型試作機 爆弾懸吊架装備 ● 天山12型試作機 爆弾懸吊架装備(tenzan) ● マイクロエース 1/144

実機について
十四試艦上戦闘機の量産11型を12型に変更する際の試作機になる。「コ-B6-II」のマーキングを尾翼に持つこの機体は,現状では集合排気管が取り付けられている。後には単排気管に変更されたり翼前縁及び胴体側面のアンテナを取り付けるなどさまざまに改修テストされて行く。

いわば,11型と12型の中間的存在。この後,量産の12型へと変遷して行く。

甲型の緒元
エンジン 2速加給式42L複列星型14気筒「火星」
全幅m,全長m,自重t,最高速度km/h,装備:


キットについて
マイクロエースの1/144シリーズのキットのひとつ。このメーカーのキットは改造ベースとして便利。キットは12型となっている。

一番の問題点はパネルラインの広くて深い溝だ。スケールに見合わないパネルラインが仕上がりを「荒く」見せてしまう。このキットのキャノピーも「超防弾仕様(分厚い)」で出来もあまり良くない。ディテールは殆ど再現されていないが,胴体の肉厚は薄いので改造時の肉抜きの手間が省ける。全体の形状に関しては雰囲気は出ていると思う。


制作について
床と座席・計器版・操縦桿・機器類・ケーブル類を作りこむ。エンジンを入れ,排気管を作るが,毎度のことながら推力式単排気は面倒だ。プロペラの径を短かくし,幅を増やす。スピナーの形も修正。脚回りを自作するが,複雑な形状が特徴の天山のメインギアのディテールまで再現した。タイヤはキットのものからタイヤ部分のみを切り出し,トレッド溝も入れた。


バキュームプレスで自作したキャノピーは,2箇所を開放状態とする。胴体後部の観測窓も追加。翼端灯と尾灯もクリアで再現。6番(60Kg)爆弾6個を懸吊する爆弾架を下面に装備した状態を再現。なかなかメカニカルで見応えをアップしてくれている。

塗装に関しては,海軍機ということで暗緑色の単色に下面は明灰色で,脚内部は青竹色。国籍マーク・機番・所属マーク等も全て塗装である。

 ギャラリー1

 ギャラリー2

 ギャラリー3

 ギャラリー4
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