Flyingsub
 ● Flying Sub フライング・サブ ●

【プロトタイプについて】


母艦のシービュー号(引用:Free3D)


フライング・サブ(以下フラサブ)は,1961年に,アーウィン・アレン(Irwin Allen)の原作・脚本・監督・制作で制作されたアメリカ映画 ”Voyage to the Bottom of the Sea(邦題「地球の危機」)”に登場する潜水艦のシービュー号(=S.S.R.N. Seaview:Submarine Ship Research Nuclear Seaviewという全長124mの原潜という設定)を母艦とする水陸空用の潜水艇です。3年後の1964年から68年までの間で4シーズンのTVドラマ化がなされ,このフラサブは,カラー版になった第2シーズンから登場しました。



【キットと制作】
この模型は,番組が始まった当初から人気があり,様々なメーカーからキットが発売され,半世紀に渡って再販が行われて来ましたが,2010年頃に,メビウスが,大型の母艦シービュー号のキットと,更に大型の本キットを発売しています。これらも5年ほどで再販が掛かっています。いまでも海外・国内を通して人気があるキャラクターです。面白いので,下のリンクの一番上にある「番組作者とキットの変遷の記事へ」を是非お読み下さい。

同社純正アフターパーツのレジン製の脚・タイヤセットを使いました。本体と同じくらい高額でした。小型な上に,普段は海か空にいるのに,あんなに丈夫な着陸装置やタイヤが必要なんだろうか,というツッコミは出来ますが, この手の模型は着陸装置が出ていないと展示が難しい上,のっぺりした船体に付け加えることでアクセントになり,模型映えするという点ではありがたいのですが。

船体が大きい分,プラの厚みがあって結構大変で,超音波カッターとラインチゼルとカッターを駆使して,慎重に作業を進め,どうにか脚カバー等を切り抜きました。

船体は未来の乗り物ってことで,リベットを打つ訳にもいかず,塗装も汚れなど着かない塗料を使っている筈だということで,グラデーションを施すに留めたましたが,これだけ大きいと存在感はありますが,間延び感も否めないので,完成後に車輪と格納庫部のみに若干の汚しを入れました。大きいので,ローアングルから見た船体は,非常に迫力があります。

キットの各パーツの合いは,良いというか悪いというか,不思議な感じです。唯一気になるのはやはり窓の透明度でしょうか。透明度は高いのですが,厚みがある分,レンズ様の歪が出ます。電飾で内部を見せたい場合には,プラバンで作り直す方が良かったかもしれません。それでも肉眼では,ここにアップした写真や動画よりは,よく見えはしますが。

私は,エアブラシは0.3mmと0.2mmしか持っていません。表面積が大きいこの模型には,0.3mmのエアブラシでは外部の塗装が難しいので,久々に缶スプレーを使いました。メインは電飾ですし,追求するようなデイテールがある船体でもないので,キット自体は,若干の改造以外は,さらっと作りました。

このキャラは好きだし,キットはもう1個あるので,いつになるか判りませんが,次は,飛行中の姿勢で,動きもあるギミックも付けて作りたいという構想だけはありますw



【ジオラマについて】
戦車のジオラマは,瓦礫や樹木など様々なもので賑やかに出来ますが,今回は,コンクリートの地面をイメージし,元々なるべくシンプルにするつもりでした。それでも面積が広く単調になるので,パネル状のラインを入れようと思いましたが,色々あって辞めました。
代わりに給電車と称して小物を置きました。メイン電源のスイッチとジオラマベース裏面に設置サウンドユニットの電源スイッチを取り付けるのに何か必要で,この車両がちょうど良かったのです。数十年現行商品として販売が続いているタミヤの「88mm Gun Flak36 37」という移動式キャノンの車体部を使いました。今のタミヤのキットと比較すると,タミヤの技術の進歩が実感できます。と言っても,私は海外メーカーのキットばかり作っているので,タミヤのキットはもう20年は作ったことがないですがw

この潜水艇は二人乗りなので,船内に2体,船首部外側に2体,電源車付近に2体,作業員1体の7体を配置しました。マスターボックスとタミヤとドラゴンだったかのおにんぎょさんを元に作りました。肩に乗っているオームが一番のお気に入りですw

船体本体への電源供給は,艦首部の作業アームの先端に取り付けた真鍮パイプと,ジオラマベースに取り付けた真鍮線をコネクターにしました。電源の電池ボックスとサウンドユニットはベースの裏面で,簡易なスピーカー用バッフル板を付けてあります。見た目の割にまともな音がします。ベースを机にピッタリ置くと,音が小さくなりますが,1~2㎝の隙間を開けると低域が太くなり,音量もかなり上がります。


番組作者とキットの変遷の記事へ

ギミック制作と稼働動画の記事へ

Youtube動画へ(制作途中3本と完成1本あります)



制作途中の記事1へ(脚格納部の加工)

制作途中の記事2へ(パーツの塗装と改造)

制作途中の記事3へ(内部の組み立て)

制作途中の記事4へ(LEDの取り付けと配線)




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