● 機銃について ●




1次大戦機の銃火器については,大戦の極初期には,石やレンガを飛行機から投げたり,ピストルで撃ち合ったりということがあったようだ。まだ騎士道精神が強く残っていた(と言われている)頃の話である。



1. イギリス機





イギリス機の前方(主にカウリング上)機銃として採用されていたのがビッカース機銃「Vickers .303(7.7mm)」だ。陸軍ではウォータージャケットをと冷却水用タンクなどを接続したものが使われていたようだが,飛行機に搭載するには重量が問題となるので,水を抜いたウォータージャケットを放熱筒として残した機銃がよくみられる。ジャケットを外し,銃身が直接見えるような状態の場合もあったようだ。





また,複座機の後部回転銃座に多く設置されていたのがこのルイス機銃「Lewis .303(7.7mm)」で,連装仕様もあった。こちらも銃身剥き出しの細身のものと,ビッカース銃よりは細いが放熱筒が巻かれたものとがある。







2. ドイツ機


一方,ドイツ機にはシュパンダウ機銃 LMG 08/15(Spandau LMG 08/15 7.92mmm)がよく搭載されている。





茶筒のような放熱筒のビッカース銃とは対照的な肉抜きの大きな放熱筒が特徴的だ。





初期のものは見るからに簡単な構造で四角い照準器が特徴的だ。後期のものは照準器が丸い。また,搭載位置によっては照準器が外されているものもある。








複座機で後部に銃座がある場合には,パラベラム機銃(Parabellum LMG14, LMG14/17 7.92mm)が搭載されることが多かったようだ。





LMG14機銃には細めの放熱筒が, LMG14/17の方には非常に細い放熱筒がついていた。






3. フランス機


モラーヌ・ソルニエ N(Morane-Saulnier N)ニューポール11など初期には(ホ)オチキス(Hotchkiss)社のの機関銃が搭載されていた。オチキスとは,いわゆる「ホッチキス(ステップラー)」を発明した会社と同一の会社である。(写真はMle1900陸上用)





当時の飛行機に搭載されていた「Mle1909/Mle1914 7.9mm)」機銃は故障が多く,まもなくルイス銃やビッカース銃を装備するようになった。(写真はMle1914陸上用)














当時の機体やエンジンを忠実にコピーしたレプリカを製造販売している会社がニュージーランドにある。 「The Vintage Aviator Ltd」という会社だ。詳細はチェックしていないが,映画「ロード・オブ・ザ・リング」の監督であり,ウイングナット・ウイングズの実質の経営者でもあるピーター・ジャクソンにゆかりがあるような気がする。このサイトは,自社製品の豊富な写真や動画を含むサイトである。

このサイトは,著作権に関してかなりうるさいようなのでリンクを貼ることにした。複葉機作りの資料としては重宝する。かなり膨大で複雑な構造のサイトなので,イギリス・ドイツの機関銃に関してのページをリンクしておく。左フレームの「AIRCRAFT GUNS」の項目のサブタイトルにそれぞれのモデルのレプリカの写真がある。なお,ジャンプ先は,途中ページへのリンクなので,サイト構成の変更でリンク切れになることもあろうが,その際にはトップページより辿ってもらいたい。

紹介ついでにもうひとつ「aerodrome(エアロドローム=飛行場)」というサイトを挙げておく。模型ファン・複葉機ファンなら知る人も多いだろう。こちらは第1次大戦機とエースを中心にしたやはり規模の大きなサイトで,特にフォーラムが充実している。上のサイトに比べると画像よりも文字が多いので,英語が苦ってだと少々敷居が高いが,かなり有益な情報が得られる。中央の画像の下の小さなメニューから行き先を選び進む。
(ページ右下に隠戸有)


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