幌の開閉について

2009.02.03






シフトレバー右に3接点の幌開閉用シーソーSWがある。前側と後側がONで,基本的に幌を動かす方向にスイッチを押す。閉めるときには前方,開けるときには後側に押す。開けるときにはスイッチを押し続ければ,押している間幌は後退するが,最初に後ろ側をチョン押し(1秒以下?)すると自動で最後まで進む。途中で止めたいときには前側でも後側でも押せば止まる。基本的に幌を作動させるときにはバッテリーの消費を考えて,エンジンをアイドリングさせておくようだが,1・2度の開閉ならエンジンOFFでも問題ないだろう。





恐らく幌を途中で止めてサンルーフ状態でも走行出来る。幌を全開にすると最後部のロールバーの上まで来ると一度止まり,もう一度後側ボタンを押すと全体が下にドズンと落ちるように下がる。

左上と右下が全閉状態の内側と外側。右上はスライド途中(停止可能),左下は最後部まで下がり,自動的に一時停止したところ。この後,ボタンをもう一度押すと畳まれた全体がドサッっと下に落ちる。





リアドアの上に畳まれて落ちた幌の中央部を上から押さえるとモーター力で引き込まれてロックされる。これで幌部の操作は完了。ロックが出来ていないと,メーターのシフト表示部に「C」マークが現れて発進出来ない。上二枚はロックされた幌。ロックが左下はオープン時のロック機構。右下はクローズ時のロック機構。見るからに複雑でキャシャな構造だ。これを見るとデリケートで取り扱いを間違うとすぐに壊れるというのも納得できる。





次に左右のピーラーを取り外す。Cピーラーの内側にあるロックボタンを後にずらすとロックが解除されドア上部のピーラーがダブルアクションで外れる。はめるときは窓を下げるかドアを開けないと窓が割れてしまう可能性がある。左上の写真が外したピラーのロック機構部。右がAピラーの穴。下2枚がCピラー部と窓上ピラーの接合部。





外した窓上部のピラー2本はリアハッチの裏側にすっぽりと収納出来るようになっている(写真の右上)。幌を閉じる時には逆の手順でよい。幌開閉ボタンの後側を2・3秒押すと幌のロックが解除される。

ロックが解除されたらメインスイッチをOFFにする(エンジンを止める)。幌の上側両角を持ち,Cピラーの後部レールにツメを合わせて均等に押し込む(写真の左上)。正しくツメがレールにはまるとカチッと軽い音がする。その後,キーをONにするかエンジンを掛けて,後は幌開閉ボタンの前部を押すとレールに吸い込まれてロックされ,そのまま押していれば屋根の上に幌が伸びてくる。

幌を閉じた状態で荷物を積む時には,幌の下部にあるツメを押し上げるとロックが外れ,幌の下部を20cmほど上げることが出来る。写真の下側2枚(蛙が写っている写真)。



雨が降りそうな時や,逆に陽射しが強くなりそうな時には,すぐに幌を閉じられるように左右のピラーを外さず,また,幌シートも屋根の最後部に載せた状態まで開けた状態で走ることもある。一般的なサンルーフとは違って屋根全面が開くので,最後部に載った状態でも半開きでも開放感はある。が,やはり左右のピラーが気になる。

最後までたたんでも後ろに積み重なった幌が気になると言えば気になるので,コペンやマツダのロードスターなど(例が安い車ばっかやなぁ)のように完全にオープンならもっと良かったと思う。実際に乗って比べたところでは,スマートはシートが高く,ビート・カプチーノ・コペン(軽ばっか)などはシートが低いので,後方視界が悪く,閉鎖感はさほど変わらない。