トラブルと対策 ５
2012.05.21
ファンスイッチの不良 (56,000km)
前回の車検からほぼ１年半，平穏なスマート生活が続いていたが，今回も次回車検まで無事には済まなかったようだ。このカブリオは中古で買ったが，前のオーナーが素人普請でなにかつまらぬことをやっていたようで，元々，電装系など一部に気になるところがあった。殆どきちんとした整備をし元に戻してもらっているが，「故障」と言われる顕著な症状は起きてみないと対処のしようがない。それでなくても整備費用が掛かるのに，余計な気苦労や出費には全くもって閉口する。
今回はファンスイッチのトラブル。３段階ある風量スイッチ位置の内，最強の位置でしかファンが動かなくなる。中風・弱風ではクーラースイッチの作動はするものの，風が全く出ない。よって，ファン自体と元ヒューズとスイッチの接触部は恐らく問題ないだろうと思ったが，なら，どこだ？
以前，ウエッブ上で同じトラブルを扱ったサイトを見た覚えがあり，そこを再訪し，同じ症状であることを確認，原因らしき部分とその対処の知恵を拝借した。発売から10年以上になる車でもやはりこのようなサイトを運営し続けてくれている方が居るのは心強い。
原因は，ファンの回転数を落とすための抵抗器部分にある温度ヒューズの溶断。上の写真が抵抗器アッシ。
上の写真がカップラーを外し，これから部品を抜くところだ（実際には修理後に嵌め戻した状態）。写真の説明のようにすると簡単に抜けるが，狭いところにあるので頭を突っ込んで手を伸ばす必要がある。
部品はこの穴に入っている。ブロアファンの入ってる中央の足元のブロックの左面の奥（前方）にある。上の写真はその部品を外した後で，外す前に写真右にぶら下がっているカップラーを抜く。写真内に書いてある方向に気持ちこじりながら引っ張ると簡単に抜ける。
これがアッシのケースは外したところ。この放熱穴の開いた保護ケースを外すのが手間。元々外すようには設計されていないから，壊さない程度に無理やり外した。
この→の部分が溶断ヒューズの役目をしているようだ。今回はここの溶接面近くが溶断していた。ヒューズというのはそれより先の部分に漏電やら過大電流が流れた場合に安全の為に切れるようになっているので，ヒューズだけを交換しても解決にはならないことは百も承知だ。しかし，原因をと特定するのは簡単ではない。よって，今回は同じような熱溶断する素材で溶接した。
取り敢えず想像出来る原因としては，モーターの不良，モーターまでの配線の非常時のショート，ヒューズ自体の劣化などがある。この温度ヒューズとは別に大元の通常のヒューズもあるだろうし，この部分も過負荷で再度溶けるだろうという楽観的判断の元，部品アッシを外に出したままでカップラーを挿して数分間ファンを弱風で回してみたが煙や異臭は認められなかったので，今回はこの修理で様子を見ることにした。季節的に９月後半位まではカブリオに乗る機会は少なくなるだろうし，年末には車検なので，その時にデイーラーに相談してみようと思っている。
2012.10.20
ディーラーでの３回目の車検 (57,840km)
前回の車検は，ブレーキオイルの交換のみで安く終わったが，今回は，リアブレーキカップ（シリンダー）と∨ベルト２本を交換したので総額は125,000円となった。詳細は修理等費用一覧ページへ。幌の動作を含め，上記までのレポートの処置部分に問題は一切発生していない。なによりである。
中古購入時から履いていたフロントタイヤはやや片減りはしていたもののまだ溝はあったのだが，元々サイド外周部のひび割れがあり，同様だったリアは遠出の途中でバーストし，左右共に新品に交換してあった。あまり負荷の掛からないフロントなので先日まで使って来たが，エア漏れがあったので，車検ということもあり交換した。ついでにエア漏れの予防としてバルブ本体も交換しておいた。
中古で購入した時についていたタイヤはブリジストンだったが，今回はいつものヨコハマＥＣＯ。２本で交換料等全て含めて17,000円程だった。ナンカン持ち込みより約5,000円高いが，地元のタイヤ屋さんとの関係も考え，目を瞑った。リアタイヤの場合，差額が１万円を越すので，次回もナンカン持ち込みにしたい。
ちなみに，ナンカンのフロントは１本4,000円を切る。リアも5,000円を切る。送料は600円程度。近所のタイヤ屋での組み換え＋バランス手数料や廃タイヤ処理費が１本当たり2,500円だから，４本交換すると，ナンカン28,000円対ヨコハマ40,000円ということで，差額は12,000円になる。通常使用する限りにおいては，ナンカンのタイヤと国産のタイヤの安全性や耐久性に大差はない。これらの差をどう判断すべきか。家電製品同様に国産タイヤは消耗品のくせに高価過ぎやしないか？