トラブルと対策 15






2022.11.20


カブリオ,10年振りの大改修と7回目の車検 110,350km

昨年秋に,幌が閉じも開きも出来なくなって,遂に幌を全て外して,改装を試みたが,ほぼ分解したまでは良いが,手動に変更する良いアイデアが浮かばす,ずっとそのまま放置していた。そんなこんなのうちに車検の時期を迎えた。あちこち修理やメンテが必要な箇所が溜まっていたので,春日部市のいつもお世話になっているスマートを専門的に扱っている所に持ち込んだ。実は,西日本在住の俺には,往復するだけで,金も時間も掛かる大事なのではある。しかしながら,スマートのことを良く知り,且つ信頼出来る整備工場は殆どないので,ここまで出向いている。

まずは,車検費用として7万円程度を想定して,お願いした。全部まとめての金額で頼んだので,内訳詳細は不明だ。


●フロントガラス交換●
何年も前に,高速で前の車の飛び石を受け,牛の目が出来ていた。補修はしたものの,その後10年ほどで徐々にヒビが入り,それが5mm程度まで成長して来ていた。民間車検場なら車検を通してもらえることが多いが,成長しているのでどうするか検討していた。ちょうど,摺り傷が殆どない非常に綺麗なガラスの手持ちがあるり,ガラス屋での作業代を含め,3万円弱だと言うので交換することにした。これまでは,フロントガラス交換の場合,モール(ガラスと車体の間のゴム)を切ってしまって,新しい物に交換するのが通常の作業だったが,最近では,モールを再利用できる外し方があるそうで,節約になった。モールは結構高く,以前,もう20年近くなるが,三菱の軽ワゴンのガラス交換時には,モール代として1~2万円取られた。基本的に雨の日には長距離は走らないので,不明だが,雨漏りはないようだ。裏側を除くと,シール材が見えているので,接着剤だけではなく,コーキングも併用しているのだろう。修理屋さんの言葉どおり,ガラス面の傷は肉眼では判らないくらい綺麗な中古だった。


●ハンドル交換●
スマートの持病のエアバッグ警告灯が半年程前から点くようになっていた。クーペを含め,もう3~4本,交換んしている。原因はハンドル内の何かの接点の接触不良らしいが不明。インフレーターの爆発の危険があるので,解体屋もこの部分は触らないらしく,修理は不能で交換するしかない。エアバッグなので,事故らなければ,警告灯が点いていても問題はないが,万一の時を考えると必須だ。これまでは中古のハンドルが1万円ほどで買えたが,流石に20年を越える今では,異常のないハンドルを安く買うのは難しいだろう。あと1本予備があるが,死ぬまでそれで持ってくれればいいが。更に厄介なことに,ハンドル自体は,自分で簡単に交換は出来るが,警告灯のクリアには,テスターが必要で,結局ベンツのコンピュータ・テスターがある工場でないと解除出来ない。


●タイヤの交換●
 フロントタイヤの片減りもスマート独特のものだが,今回はグリーンランダーというアマゾンで最安だった支那製のタイヤにした。リアはまだ山があるので,フロントだけ交換した。車体を持ち込む前に,アマゾンから直送してもらったが,購入時に1本3,500円(送料無料)だったが,1ヶ月後にこれを書いている今は,4,000円に値上がりしている。台湾のナンカン製のタイヤは性能が良いのは以前使って判っていたが,最近は値上がりして,国産の安いものとほぼ変わらない価格になってしまったので,選択肢から外れた。今回のグリーンランダーというメーカーも欧米でも標準で使われているようで,通常の街乗りでは,大きな問題はないが,恐らく,ウエット路面でのワインディングなどではグリップが若干低いと思われるが,普通に走る分には問題ないだろう。また,よく言われる支那製格安タイヤの欠点であるサイドウォールの弱さだが,このタイヤについては,特に気にならない。元々扁平率が大きいせいで,サイドが幅が狭いからかも知れない。特にカーブで振られることもない。持ちは不明だが,恐らく,支那のタイヤは全般的に,グリップを上げるために,かなり柔らかめのコンパウンドを使っているようなので,日本製よりは寿命は短いと思われるが,現時点では不明。
 またフロントはアライメントを調整できる箇所が1箇所しかなく,トーインしか調整出来ず,キャンバーは調整出来ないので,片減りの対策にはあまり有効ではない。クイックコーナーでの転倒を防ぐためにか,軽費節減か,その理由は不明だが,キャンバーの変更をメーカーが望まなかったのだろう。


●フロントのロアーアーム・ボールジョイント・アッパーマウント・バンプストッパー(ラバー)と次いでにハブの交換●
以前より,5センチほどでも鋭角なギャップで,大きな音と共にハンドルの手が痺れるほどのショックが発生していた。バンプストッパーが欠けているのは知っていたが,僅かなギャップでも生じるので,サスの底突きではないとは想像していた。サス自体のガタツキかアームジョイントだとは思っていたが,ジョイントは事故の時に交換しているのではっきりしていなかったが,その時の修理では,中古のロアーアームを使ったので,その部分のゴムブッシュがダメになっていたようだ。
一連のパーツを新品に交換したことで,衝撃音も手に伝わる衝撃もなくなった。この衝撃のせいで,フロントガラスのヒビが進んだに違いない。
ハブも,限界ではないが,かなり擦動音と若干のガタツキがあるとのことで,交換してもらった。国産車のようにベアリングだけなら大した金額ではないが,スマートはなんでもアッシ交換なので割高だ。


●エンジン廻り●
少し前から水温計の挙動がおかしく,サーモの半開きを疑っていた。そこでサーモ交換は必須だった。またサーモはかなり奥の方にあって,その作業で一緒に交換出来るエンジンマウント(前方のみ)とウォーターポンプのチェックもお願したところ,やはり軸部のガタがあるということだった。
結果として,前方のエンジンマウント(サイドの2個はフロント交換3回に1度でよいとよく言われている)・サーモスタット・ウォーターポンプ・その取付のガスケット・分岐コネクター部のOリング・ベルト2本,テンショナー・ブローバイパイプ(弁の部分が余っていたので次いでに)を交換した。
それ以外に,持ち込んだスパークプラグ6本も次いでに交換してもらった。焼け具合は正常で,やはり番手を上げても下側は液体成分が落ちるせいでか,煤けてはいる。前回は,別の熱値の上3本と下3本を自分で交換したが,今回は,6本共に,手持ちだったボッシュの上側と同じ標準番手にした。4極プラグは初期性能が良いのかも知れないが,主極がかなり細いので,通常のものより早く交換する必要があるようだ。プラグを交換して,加速がかなり良くなった。やはりプラグは大切だ次回は,通常の1極か2極のものにしよう。。


●その他●
クラッチの再学習。暫く前から変速時のギクシャク感があったので,やりたかったが,ようやく出来た。解消された。はやり車検毎にやるのがベストだろう。
ミッションオイル・ブレーキオイル・エンジンオイル(手持ちの安い鉱物油とうこと)も交換してもらった。リアブレーキシリンダーは,前々回の車検時に交換したが,その後の4年で2万kmも走っていないので,今のところ,漏れはなかったそうだ。


●幌●
肝心の幌だが,トラブルの原因は,幌布の収縮にあるらしい。確かにネットでも,幌を幌屋さんで作ってもらったという話がある。それ以前に,元知あの開閉メカは信頼性が低い。構造が複雑過ぎるのだ。やはり,手動に改造することが必要だ。あのシステムを手動にするのではなく,メカニズム全体を変更して手動にするしかないだろう。その際に面倒なのは,スマートの場合,幌が2段階(後ろと上)に分かれて開閉するようになっているからだ。 なるべく開け閉めしないのが確実だが,それではカブリオの意味がない。クーペの方が燃費もいいし,室内も広いので,荷物も沢山積めるのだ。

結局,幌は改造なしに元の状態に組み直して装着してもらった。通常ではバラさないところまでバラバラにしてあったので,かなり面倒だっただろう。感謝しかない。

ともあれ,かなり初期の性能が復活したと思える。施工してくれたA-Wagenの栗原さんには感謝である。車検を含む作業代とパーツ代の総額は,23万円ほどであった。





2022.07.13


エンジンオイルの交換 108,650km

昨年秋に,幌が閉じも開きも出来なくなって,遂に幌を全て外して,改装を試みたが,ほぼ分解したまでは良いが,手動に変更する良いアイデアが浮かばす,ずっとそのまま放置している。そろそろなんとかしないとな。雨の日はもとより,夏は暑くて長距離は走れない。

今回は,そこではなく,ウインカーのトラブルだ。右ウインカーが前後共に点かない。恐らくはリレーだろう。ということで,みかんちゃんにドナーになってもらって移植する。上写真は,みかんちゃんのリレー基盤。目隠しフェルトを下げた状態。右上とその左隣がウインカー用リレー。左が左ウインカー用,右が右ウインカー用。見ると,既に左用を摘出し,かめむしくんに移植してあった。記憶が全くないのだがw ともあれ,移植は数分で終了。めでたしめでたし。



【参考資料】


<リレー>

A・・・フォグランプリレー
B・・・ロックオープンリレー(99年11月15日以前車両)/リアゲートウィンドウオープンリレー(99年11月16日以降車両)
C・・・ロックリレー(99年11月15日以前車両)/リアワイパーインタバルリレー(99年11月16日以降車両)
D・・・ホーンリレー
E・・・ヒーターブロワ・パワーウィンドウおよびリリーフリレー(99年11月16日以降車両)
F・・・リアウィンドウデフォッガ
G・・・エンジンファンリレー(これだけ水色)
H・・・左ターンウィンカーリレー
I・・・右ターンウィンカーリレー
K・・・ヒーターブロワ・パワーウィンドウおよびリリーフリレー(99年11月15日以前車両)

ちなみにヘッドランプリレーは,簡単に交換できる場所にはない。

<ヒューズ>

1・・・茶色・7.5A・右パーキング/テールランプ、インストルメントランプ、ライセンスプレートランプ
2・・・茶色・7.5A・左パーキング/テールランプ
3・・・青色・15A・フロントフォグランプ
4・・・茶色・7.5A・リアフォグランプ
5・・・茶色・7.5A・左ロービーム
6・・・茶色・7.5A・右ロービーム
7・・・茶色・7.5A・左ハイビーム
8・・・茶色・7.5A・右ハイビーム
9・・・透明・25A・イグニッションコイル、スターター(99年11月16日以降車両)※これ以前は空き
10・・・青色・15A・ターンシグナルランプ、ブレーキランプ(99年11月16日以降車両)※これ以前は空き
11・・・青色・15A・ラジオ、ナビ、CDチェンジャー、インストルメントクラスタ、タコメータ、バックアップランプ、ダイアグノシスソケット
12・・・青色・15A・シガライタソケット
13・・・青色・15A・リアルームランプ、ダイアグノシスソケット
14・・・青色・15A・ラジオ、ナビ、CDチェンジャー
15・・・茶色・7.5A・コントロールユニット、インストルメントクラスタ、セントラルエレクトリック、セントラルロッキングシステム、盗難防止警報装置、トランクリッドオープナー、フロントルームランプ
16・・・青色・15A・セントラルロッキングシステム、セーフティアイランド、時計、ホーン、トランクリッドオープナー、ルームランプ
17・・・青色・15A・リアウィンドウウォッシャモーター →透明25Aの場合はシートヒーター
18・・・透明・25A・ソフトトップモーター(カブリオ)、シートヒーター
19・・・透明・25A・ソフトトップモーター(カブリオ)
20・・・茶色・7.5A・エンジンコントロールユニット※これ以前は空き
21・・・緑色・30A・エンジンファン
22・・・燈色・40A・スイッチ、リレーBOX(99年11月16日以降車両)青色・15A・ターンシグナルランプ、ブレーキランプ(99年11月15日以前車両)
23・・・黄色・20A・ヒーターブロア
24・・・緑色・30A・左右パワーウィンドウ
25・・・黄色・20A・フロントワイパー、ウォッシャポンプ、リアワイパー
26・・・茶色・7.5A・コントロールユニット、ABS、エアバッグ、セントラルエレクトリック
27・・・赤色・50A・ABS