2005.12.10

(2008-7-28現在,このページの写真が行方不明です。サイト引越しの際に消してしまったようです。ローカルにバックアップがあるはずですが,探すのが面倒なので当分写真なしでお願いします)

今回,車検の代車で「For Four(1300cc 車体重量 1050kg,95HP,185万円)」を借りました。代車なので多分最下位グレードだと 思います。





トータルインプレッション
一番関心したのはサスペンションです。結構粘りがあり,程よい硬さで細かい凸凹の吸収も十分で,大きな ギャップもうまく逃がしてくれる感じがいいです。コーナーではもう少し踏ん張りがあってもいい感じもし ますが,あんなもんでしょう。

一方,一番気になったのはエンジン音です。エンジン音というよりFFの駆動音というべきかもしれません が,異様に大きく感じます。エンジン音とロードノイズとは聞こえ方に相関関係があるので,一概には言え ませんが,ロードノイズが低めに聞こえる分,エンジン音が大きく思えるのか,その逆かわかりませんが, 兎に角エンジン周りからのゴロゴロっていう感じの音がかなり気になります。 「For Two」の方が静かに感じる位です。


細かい部分について
ドアミラーが見にくい。平面ミラーの為か,左斜め横に結構な死角がある。「For Two」と同様です。ミラー上の ウインカーはいいですね。また,リアウインドーが小さいのかルームミラーが小さいのか,こちらもやや見えに くいですが,大きな問題ではないでしょう。

ハンドルは中・高速走行時にはどっしりとしてやや重めで,ワインディングでも節操良く個人的には好みです。 また,低速や停止時の切り替えしでは重さは感じません。

ハンドルが右なのにウインカーとワイパーが左仕様なのが戸惑います。これ1台しか乗らないなら慣れ の問題ですから気にはならないでしょうが,私の場合,普段は国産車と平行の「For Two」に乗っていて, 更に今回のその合いの子配置で,一番違和感があります。

シートは薄めですが,ホールド性能がよく,疲れにくくいい感じです。このあたりは「For Two」に似てい ますね。

6速のミッションは1・2速のショックは「For Two」と同じですね。シフト間隔のタイムラグはかなり 少なくなっており,これは平行の「For Two」とは異なります。おそらく新型の正規「For Two」と似た 感覚ではないでしょうか。MTとATとの切り替えはボタンではなく,シフトノブ自体を動かします。 「For Two」のシフトノブは右から「N」→「D(AT)」ですが,更にその左に倒すと「AT」と「MT」が 交互に切り替わります。「For Two」同様にATモードからはシフトチェンジすることでMTモードにそのまま 入れます。

ディーラー車なのでクリープを起こすように設定されていますが,電磁クラッチ式でクリープってことは そのその間は半クラッチになっているんでしょうねぇ。だとするといやな感じですね。十数秒ブレーキを踏んでいる と解除になっているようです。上りの坂道での信号待ちでずっとブレーキを踏んでいると,発進の時に後ずさりして から前進します。クリープの意味がないような気がしますが。

加速感については発進時からの加速は6速のせいで速くはありません。3・4速位までシフトアップして からはあっという間に150kmに至ります。やはり普通車の加速は軽と比べるべくもありませんね。

また,50km/h位から6速で走れるのでそこそこ燃費(16位?)も良いのではないでしょうか。ハイオク仕様です。

ドアは取っ手の後ろ側を引っ張って開けるようになっていますが,やや開けづらいです。

リモコンキーは2ボタン式で「開」・「閉」独立です。エンジンを止めると自動的に室内灯が点きます。

ライトは暗いです。また,メーターパネル内に路面凍結と次のメンテナンス時期を示す雪マークとスパナマークが表示されます。

ガソリン給油口ですが,リッドの錠も車内のオープナーもありませんでした。

シートベルト警告ブザーはベルトをしないとずっと鳴り続けます。

灰皿もなく,収納場所も殆どありません。フトギアー元のジュースホルダーが唯一の救いでしょうか。また,パワーウインドーのスイッチもシフトギアー元にあり,慣れないと 使いにくいですね。また,運転席側のウインドーもずっと手を添えてないと最上・最下まで移動でき ません。


最後に
全体としては特筆すべき問題はなく,なかなかいい車だと思います。その一方で,ミッション以外は 国産の同クラスのものと殆ど変わらないでしょ。いい意味でも悪い意味でも特筆する程の「癖」はなく, 誰が乗っても乗りやすい車です。裏返して言うと,185万円出すなら,国産車なら1.5〜1.8Lさえも選べるので, 「どうしても欲しくなるような魅力のないこの車は中途半端な気がします。その辺が「For Two」 との大きな違いでしょう。当然のことながら,乗り心地は「For four」の方が格段に上ですが。