更新した内容19


2019.3.8


一時廃車 197,165km

オーバーヒートを機に,登録一時抹消した。20万㎞に至れなかった。出来ればエンジン内部・足回りをオーバーホールした上で,いつか復活させたい。

いつも車検を頼んでいる工場で,診てもらったところ,若干の冷却水漏れがあるようだが,オーバーヒートの原因は,冷却水ラインへのエア噛みじゃなかという見立てだった。その後,スマートに詳しい春日部のAwargenさんにも意見を訊いたところ,ウォーターポンプもサーモスタットも交換してまだ2~3年なので,やはりエア噛みが一番可能性が高そうだった。
また,エア抜きの方法を写真付きで丁寧に教えてくれた。ありがたいことである。多謝。後日試すことにすべく,下に手順を記載しておく。


サーモスタットとセンサーの関係(下写真)


水温上昇の原因はサーモスタットの頂点ある水温センサー部分にエアーが噛んでしまっているためではないかと推測されます。 何らかの原因で冷却水が減った際に水路に空気が入り、エンジン側で一番上側の水温センサー付近にエアーが噛んでしまっているのではないかと思います。 この部分にエアーが噛みますと水温センサーは本来の水温ではなく、より温度の高い蒸気の温度を表示することになります。水温計の温度とクーラントの実際の温度が異なる場合にはエア噛みによる可能性が濃厚です。

この症状の場合には、少しエンジンを回し水温計が3個点灯したあたりでエンジンを止め、水温センサーを一瞬だけ抜いていただければプシュッと音がして蒸気が抜けて改善されます。(ロングノーズプライヤーなどを使っていただければエンジンを半おろしにしなくても作業可能です)

クーラットを上限まで補充し、水温が上がった後の手順を追って
1、センサーに刺さっているコネクターを外す。
2、外したコネクターを少し向こう側へ追いやる。(クーラントが吹き出した時に濡れない様に)
3、センサーを反時計回りに90度程度ずらす(4、で固定クリップを抜きやすい様に)
4、センサーの固定クリップを向こう側に押し出して引き抜く(絶対に落とさない様にしてください。不安であれば針金などを結束しておいてください。)
5、センサーをゆっくり引き抜く(プシュっと音がしてエアーが抜ける、少しクーラントが噴出しても可)
6、センサーをきっちり戻す。(Oリングが抜けてないこと)
7、クリップを戻す。
8、コネクターをセンサーに差し込む
センサーのコネクターが外れている時にイグニッションスイッチをオンにしないでください。(エラーが記録されてしまいます。)

水温センサーは太めのクリップで固定されておりますのでちょとやそっとで抜けることはありません。センサーの感知する部分にゴムのOリング入っていますので、長期間使用した場合にはこの部分から漏れることはあるかと思います。もちろんサーモスタットとエンジンブロックの隙間にもゴムのガスケットはあります。


クリップを外していただければ真っ直ぐに簡単に引き抜けます。 もちろんクーラントを排出していない状態で引き抜く場合は、かなり慎重にゆっくり少しずつ引き抜いて下さい。 センサーが完全に引き抜けますと熱い冷却水が吹き出しますので(といっても水柱が立つほどではありませんが)大量に吹き出す前に戻すことが必須です。大量に吹き出してタンクの中を空にしてしまいますとエアかみがひどくなってしまいますので、注意が必要です。




引き抜く部分の長さは2cmちょっとです。注意点は引き抜いた際にOリングがきちんとはめられた状態で戻るかどうかです。 新品の状態ではOリングはセンサー側についていますので心配することはないのですが、新品でない場合はサーモスタット側に残ることが多いです。サーモスタット側に残った場合に水圧で抜け出てしまうことは今までありませんでしたが、抜けたことに気がつかずにセンサーを戻しますと水漏れしますので注意が必要です。(上写真)